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区役所の老人福祉窓口には、今日も何人もの人が順番待ちをしています。
番号札の付いたイスに座ってイスとリゲームみたいに”ひざおくり”をして順番を待つ状態です。
”次の方ぞうぞ”
ハイ
「これこれしかじか このような手続きをお願いしたいのですが」
”はい、わかりました。少々お待ちください”
窓口のカウンターに座って待っていると、後ろでおばあさんの話し声が聞こえてきました。
『爺さんがね・・・・それで困っちゃってさ』
”んん、それで今はどうしているんですか?”
振り向いてみると、歳の頃はそうね、ウチの婆ちゃんくらい、いやもしかしたらもっと歳上かもしれないスラリと細身のお婆さんがイスに腰掛け、その話しを女性職員さんが同じ目線にしゃがんで聞いていました。
お婆さんは耳が遠いらしいので、お婆さんも職員さんも大きな声でのやりとりです。
『今日はご飯に大根とかあったからそれ食べさせて、ほれ、今、大根ならね、安いし・・・・』
”んん、それで、お爺さんの様子っていうか・・・・・”
『私、なんにもわかんないから、役所ならなんとかしてくれるって思って、それで今日きたの・・』
お婆さんは、自分の言いたい事を一生懸命言ってるけれど伝わらず、聞いている方も理解しようにもイマイチわからない。
けれど、どうにかしなくちゃいけない状況であるのは確かのようです。
ああ、なんだか切ない。
”ぽぷらさん、お待たせいたしました”
ハイ
”こちらにご本人の住所と名前と生年月日、こちらには、今日ここにいらした方の住所、氏名、連絡先・・・
そして、ハンコを押して下さい”
ハイ
え〜と、住所・・・婆ちゃんの名前・・・
私との関係・・・『嫁』・・「あ!違いますか?長男の妻ですか?ありゃりゃ間違えちゃいました」
”いいですよ、横棒で消して書き直して下さい”
カッコ悪いな・・・・・
最後にハンコをヨイショっと・・グイ〜・・・・
「ああ!ハンコ逆さまに押ささっちゃった!(押してしまいました!)すいません!」
”いいですよ、わかりますから。はいお疲れさまでした”
ハ〜・・・お年寄りからみたら私なんかはまだまだ若いんだろうけど、それでもなんだか疲れちゃう。
あのお婆ちゃんの訴えは、いったいどうなったんだろう。
振り向くと、もうそのイスには誰も座っていませんでした。
おばあちゃん 世間話できただけで
すーっと心晴れて 元気が出て帰っていったのかもですね 笑
私も去年けっこう 新築の関係で書類作成などで区役所など通いました 色んな人がやはりいましたね
中には 病院から?一時外出なのか? 書類をとりにくるために つきそいのかたもいないようで1人車椅子で痩せ細った男性がいましたっけ
区役所のかたも優しい対応で説明しながら書類を書かれていました
待ち時間って?色んな人間模様が見え隠れしますよね
勉強になります
すみれさんへ
役所には、色んな人がやってきますね。
すみれさんのお話のような方は、役所まで足を運ばなくても、手続きができるような体勢があるといいですよね。
私が遭遇したお婆さんも、世間話しがしたかっただけだったらよいのですが。
私も基本、役所は苦手です。
何度聞いてもわからなくって。