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仕事の打ち合わせで登別方面に行くという旦那さん。
「登別!!温泉でしょや!行きたいな、ね、婆ちゃん」
「んだな、行くべ」
という事で、途中にある虎杖浜温泉の”湯元ほくよう”という温泉で、私と婆ちゃんを降ろしてもらう事にしました。
年期のある建物だけど、段差が少なくて休憩所には掘りごたつ式のテーブルやイス、それから洋式のお手洗いがあったので、足の悪い婆ちゃんにはとても助かりました。
浴場も広くてあずましい(くつろげる)し、何より源泉を100%という所がいいね。
婆ちゃんと一緒に洗い場の横を通った時、ちょうど体を洗っていたおばちゃんが、自分の後ろを通る私達に気づいて、シャボンの落ちている床をシャワーでザーっと流してくれました。
あら、ありがとうございます。
おばちゃんは、ゴシゴシ体を洗いながら「あ、いえいえ」と言いました。
気のつくおばちゃんだね。私だったらおかまいなしに、自分の事だけジャバジャバやって、後ろを歩く人の足元など考えもしないだろうに。
婆ちゃんが湯船に浸かっている間に、私はササっととアカこすりをする事にしました。
アカこすりをしているあいだ、チラっと婆ちゃんを見ると、婆ちゃんはひとりで湯船から上がろうとしています。
お風呂場で転んだら一巻の終わり、急いで婆ちゃんの所まで行きました。
その時、視界に入ったのが、さっき床を流してくれたおばちゃんです。
おばちゃんは、婆ちゃんの少し離れた所に浸かっていて、ひとりで上がろうとしていた婆ちゃんを見て、手をかそうと湯船から動き出そうとしていたのがわかりました。
でも、私が先に婆ちゃんの所に着いたので、何事もなかったように、また天井を眺めています。
もし私が気づかなくっても、彼女が手を貸さなくても、婆ちゃんは多分ひとりで湯船から上がれたでしょう。でも、誰かが見守っていてくれる事は、とてもありがたい事ですね。
自分では気づかないだけで、実はだれかにそっと見守られていた事が、人生の中ではきっと星の数ほどあったでしょうね。
私もこんなイケてるおばちゃんになりたいと思いました。
ばあちゃんは私につかまって「母さん、上がるぞ」と言いました。「はいはい」
私はそのおばちゃんに、「どうもありがとうございました」と声をかけました。
天井を見ていたおばちゃんは、「あ、いえいえ」と言って、不思議そうにこちらを見てから、なた天井を見上げました。
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お風呂にいらした方の様に無意識に気遣いができるようになりたいです。私も温泉に行くとばぁちゃんと背中の洗いっこします。
見守ってもらえていることを感知されておられるぽぷらさん
もう十二分に見守っておられる軍団の司令官でおられること、前々からわかってましたよ
カラスとの知恵比べでも、見守る人いない所でも地域へのボランティア力発揮されてましたもの それも年をまたいでの発揮!!!!
地域での見守り後継者ぜひとも育ててください
よい伝統の継承大事ですもの
北海道・札幌素晴らしいところですね
思いついたらすぐ行ける温泉が近場にあるのは素晴らしいですね
当県はまれにみる非温泉地です 冷泉がところどこあるのみ
へろへろさんへ
お婆ちゃんとの背中の流しっこ、微笑ましいですね。
きっと、すごく喜ばれるでしょう。
へろへろさん共々、できるだけ、長く続けたいですね。
片思い さんへ
北海道は温泉が多いので、ありがたいです。
温泉に限らず、危なそうな人がいたら、なにげなく見守る事って、とても大事ですね。
私はどうしても、自分の事ばかり考えてしまいがちです。
今回の事は、とてもよい勉強になりました。