北海道・札幌発・だべさ通信5

転んだでぶつけたときの火花の色は

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サークルの集まりのときA子さんが言いました。
「私このあいだ転んで頭ぶつけちゃってさ」
”えー、大丈夫なの?病院行ったの?!”
その場にいた10人ほどの熟女たちは人ごとではないと心配顔。

 

誰かが
「帽子はかぶってなかったの?」と聞きました。
そうそう、 帽子をかぶっていたら、少しは防げたかもしれなかったのに。

A子さんはあきらめ顔で手を左右にふって言いました。
「かぶっていたけど、転んだ勢いでどっかに吹っ飛んじゃってさ」
そうか、帽子は深くしっかりとかぶらなくちゃ飛んじゃうのか。

それから続けて
「歳を実感したわ、まったく手が出なかったの。それからね、びっくりしたのが頭をぶつけたときに、目から本当に火花がでたのよ。マンガだけかと思ったら、本当に出るんだもねー」
A子さんは、すぼめた両手を、目の前でパッパっと広げて火花の様子を再現して見せました。
みんなは、え〜〜!!火花でるんだあ〜。
みんな目をまん丸にして聞いています。

 

頭をぶつけたときに出る火花の正体は

 

漫画だけと思われがちだけど、火花は頭を打ったときに見られる現象で、調べてみると、原因は眼球が影響しているそうです。
例えばおでこを強くぶつけたりすると、その強い衝撃が眼球の硝子体に伝わって網膜が刺激され、実際に目の前に光はないののにカピカっと光が見えるように感じる、つまり網膜が衝撃によって間違った事をしてしまうという事だそうです。
医学的には『光視症』と呼ばれています。

たいていは、そのときだけの光で済んじゃうけれど、これが10分以上も続いたり、吐き気を感じたりした場合は、すぐ病院に行かないといけないそうですよ。

若いときなら転んでもサっと受身の手がでたり、地面から頭を上げるなど、無意識に身を守る動作ができたのに、だんだんと、体は言う事をきかなくなってくる。
さらに雪道の凹凸も見えにくくなってきたように思う。
熟女って、そんな自分の体の変化にもがく年頃なんだね。

これからの年末年始、あっちこっちと何かと忙しくなりますね。
慌てず構えてゆっくり動けばいいさ、足元にも気を付けなくちゃ。
ちなみに私も一度だけ、火花を見た事があります。
そのときの火花は、パパッと青かった。

 


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