先日、貸し出し図書で読んだ本の中に、『札幌祭りでゾウが大暴れした』という、ウソのような本当のお話が載っていたので紹介しますね。
事件が起きたのは昭和32年(1959年)の6月15日。
札幌祭りでのことでした。
今から60年ほど前ね、ありゃあ、私の生まれた年だわね。
■ タバコの火の不始末で満員のサーカスのテントが炎上
PR
今でこそ、札幌祭り(北海道神宮祭)は中島公園でも行われているけど、昔は、創成川べりで行われていたそうです。
このあたりはまさに札幌の中心部。狸小路やススキだってすぐ近くだもね。
そこにはサーカス小屋のテントや猛獣小屋、あと、ストリップ小屋なども設けられていたそうです。
札幌まつりでストリップ小屋!
中でも南4条側に設けられたサーカス小屋は超満員、500人収容のテントなのに、その倍以上のお客さんでごった返していたんですと。
そんな中、一人の観客が捨てたタバコの吸いガラがテントに燃え移り炎上。
あっというまにサーカス小屋は炎に包まれてしまいました。
さらに火は、となりの猛獣小屋にも燃え移ったから大変!
結局、ライオン5頭、トラ2頭、猿6匹、犬2匹が煙りに巻かれて焼死。
その後はストリップ小屋にも火が移り、ストリッパーも洋服を着る間もなく逃げ出したんですって。
■ ゾウが民家に突進
2歳ゾウのユウコはこのとき出番の前だったので、鎖を解かれていたそうです。
ちょうどそのときに火が燃え移ったもんだから驚いて、火の粉をかぶりながらもテントの外に逃げ出しました。
それを見た人達は、更にパニック!ユウコもパニック!
結局、南4条から南6条にまで逃げて民家に突進、女の子を踏んでケガを負わせてしまいました。
結局この火事で亡くなった人はいなかったけど、50人もの人がケガをしたそうです。
この事件がきっかけで、昭和37年から札幌祭りのイベント会場は中島公園で行われるようになりました。
札幌まつりと言えば、ずっと以前から中島公園というのが私の中で定番でしたが、そんなきっかけがあったとは、ちーとも知らなかった。
昭和32年と言えば、札幌のテレビ塔が完成したばかり。
いきなりこんな火事を見ることになるとは、テレビ塔はびっくりしたべね。
面白かったらポチっとね。
札幌に58年暮らし初めて知りました❗
ヨシオカさんへ
初めまして。コメントありがとうございました。
私も、札幌でゾウが逃げ出した事件のことは、本を読むまでまったく知りませんでした。ゾウは長生きですが、そのあとのユウコはどうなったのかな・・・と思ったりもしました。
そういえば、私が小学生のころは、札幌まつりで午前授業になったこと覚えています。