11月ももうすぐ終わり、木の葉っぱは殆ど落ちてしまいましたね。
林の中は殺風景。
けれど、葉が落ちたあとには色んな顔が現れるという事を知ってから、鼻水出るのにティッシュを持って出かけてみるようになりました。
その顔というのは『葉痕(ようこん)』。
葉痕ていうのはね、冬支度のために木が葉っぱを落としたあとにできる模様みたいなものです。
幹と葉っぱの接続部分ね。
植物によって形は様々で、まるで人や動物の顔のように見えるものがあります。
葉痕は小さいから、私のような老眼ではちょっと見えにくいけど、カメラのレンズを通してみるを、まあこれがめんこく見える。
春にもUPしたのに、また写真撮ってきちゃった。
■ オニグルミの顔はデカいよ!
こちらの葉痕は、大きいので老眼でもすぐ見つけられるオニグルミです。
何に見えますか?おサル?羊?
顔の大きさは1センチくらいもあります。
クルミの葉っぱは随分しっかりとくっついているんですね。
目や鼻に見える部分は維管束(いかんそく)と言って、葉っぱに栄養を送っていた管の跡だそうです。
大きな顔だから維管束も太いね。
帽子のように見える部分は冬芽で硬くてしっかりしています。
春になると、そこから新しい葉が出るんです。
それまで、じっとこうして過ごすんだね。
枝の先っちょの葉痕は、まだ幼い羊の顔のようにも見えるけど、枝の下にある葉痕は随分前に葉を落としたようで、なんとなくお爺さんにも見える。
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■ もみじの葉痕は凛々しい顔つき
最後の1枚の葉っぱが、枝に残っています。
葉っぱを見ると、この木はモミジのようですね。
なんだか寂しい感じもするけど、こちらにも、ちゃんと冬芽と葉痕ができています。
モミジの冬芽もなかなかカッコいいね。
まるで兜をかぶったみたい。
葉痕(顔)も、なかなか凛々しい。
■ アジサイの葉痕
こちらはアジサイです。
クルミやモミジとちがって、ちょっとすました顔に見えます。
冬芽は豪華だね、しかもクロスしちゃってツヤツヤね。
■ オオカメノキの葉痕
女王様の冠みたい・・・
ウサギの帽子
■ ツルアジサイ
おすましなお姫様・・・
林の中の葉痕が一斉におしゃべり始めたら賑やかだべね。
いつか聞いてみたいもんです。
面白かったらポチっとね。
葉痕観察、楽しいですよね~。
さらに観察写真を使った楽しい絵本がこちら。
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?isbn=978-4-8340-1020-6
個人的にお勧めな冬芽はヤマボウシ。
花芽と葉芽の違いが観察できるんですよ。
(花芽は丸くて葉芽はとんがってる)
さらに春先になると萌え始めた葉っぱがバンザイしてくれるところが
とても好きなんです。
葉痕観察の楽しさを教えてくれたブロ友さんによると
ムシカリ(オオカメノキ)の葉っぱの開き方もとっても面白いそうですよ。
もみじさんへ
ヤマボウシ!!確か手稲駅前に街路樹があります!
今度行ったら観察しなくっちゃ。
すんごい嬉しい情報をありがとうございます。
オオカメノキは、去年初めてみました。
林に行ったら即、今年も観察してみます、いつもありがとうございます。