日曜日、次男の部屋からが珍しく掃除機の音が聞こえます。
こりゃいいあんばいだ、ついでに茶の間もお願いしようっと。
コンコン失礼します。
ん?覗いてみると、次男はホースを取り外し、掃除機の中のゴミをまさぐっている。
「焼きそばUFOの懸賞で当たった時計の部品、掃除機で吸っちゃってさあ・・・・ボタンみたいな型だから小さいんだよなあ。あ、もう行く時間だ、したら行ってくるわ。掃除機置いといていいよ、あとから探すから」
え、あ、そう・・・・
お願いする余裕もなく、目の前を通り過ぎて出かけちゃった。
言いたい事は言いそびれ、掃除機と一緒に取り残されてしまいました。
ホースとの接続部分から指を入れなくったって、中の紙パックごと出しゃあいいじゃないか。
もしかして彼は掃除機のフタを開け方を知らなかったのか?
そういえばボタンのような形って言ってたな。
その部品とやらは吸ったばかりなのだから、きっと袋の手前に貼り付いているはず。
パックを取り出し覗いてみる・・・・・
うわあ・・・
上からも、ナナメからも、小さな穴の幅を最大限見回すも見えない・・・
マナコを近づけ覗き込み、外側からちょっと触ってみたら・・・・パフ~
中から煙りのようなホコリが舞い上がりました!うわわ、マスクマスク。
むむ。
なんだか闘志が湧いてきたしょや。
こうなったら外に持って行ってやるわ。
ゴミパックを外に持ち出し、顔をそむけながら半透明のゴミ袋の中でパックを破りゴミを取り出す。
あとは袋の上からニャンコの肩もみの要領で感触を探れば、ホコリを吸わずに探せるってわけ。
これでもうゴミパックに勝利したも同然!
それにしても、掃除機の中のゴミの多くはネズミ色した粉のようなもの。
ハウスダストと呼ばれるその中身は、人の皮膚や髪の毛。
洋服の繊維、ダニの死骸や糞。
あと、外から体に付いて来た土やホコリ、などなど様々だそうです。
改めて見ると、ゾゾゾ〜〜っとしてくる。
ともかくそのUFOの部品とやらはどこにあるんだ??
モミモミ・・・・!! これだ!
さっそくホコリをかき分けてみると・・・
茹でるまえのインスタントラーメンのかけらだ、なんだべ!
モミモミ・・・・モミモミ・・・・・モミモミ
旦那さんはあっちで雪かき、私はこっちで宝探し。
そしてついに新たな感触が。
袋の上から曇って見えた文字はまさしくU・F・O!
やった、なんだかわからないけど、達成感!
さっそくきれいに洗って机の上に置いてやったさ。
次男が帰宅したので、
「UFO、机の上にあったっしょ」って言ったら、
「ん?ああ〜〜、どうもね」って、そっけないっしょ。
ま、いいけどさ。
面白かったらポチっとね。
朝から頑張っちゃった
掃除を合わせて頼む予定が、勝手に宝探しにのめり込んじゃった
優しいお母さん
ご次男のお礼のそっけなさ きっと照れくさいのでしょうね
幸せ家族の一場面でした
幸せ!!!!!
t22tさんへ
おっしゃる通り、のめり込んでしまいました。
始めると、止められなくなっちゃううんですね。
その部品は、時計の針の役目をするものだそうで、何事もなかったかのように、時を刻んでおりました。