北海道・札幌発・だべさ通信5

皮が剥がれて雛人形の十二単みたいになった木

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林の中でこんな木を見つけました。
もともとは1本の根から伸びていると思われる5本の木なんだけど、そのうちの1本だけが皮がない。
エゾリスが寝ぐらを作るのに剥いだのかな。
それとも病気かなんかで剥がれちゃったのか。
いづれにしても、なんだか寒そうです。

皮が剥がれた木

 

おや、その根元を見てごらん!
木の皮が、襟元みたいにきれいにVカットされているっしょ。

皮は何層にも分かれていて、その1枚1枚が奇麗な間隔に重ねられた状態です。
まるで、ひな人形が着ている十二単(じゅうにひとえ)のよう。
今まで考えた事はなかったけれど、木は重ね着をしているんだ。

 

皮が剥がれた木

 

 

皮が剥がれた木

 

外側の皮はゴツゴツだけど、内側の皮は布のよう。

樹皮の役割考えてみよう。

1)寒さ、暑さから身を守る。
雨風に直接触れる外側の皮は、人間でいうならコートやジャンパー、下にある皮は、肌着のような役割をするのでしょうか。
皮は外樹皮、内側の皮は内樹皮というそうです。
ちなみに私も真冬は3枚以上は重ね着しております。

 

2)乾燥から身を守る。
北海道の冬は雪に覆われるけれど、風はけっこう乾燥する。
鮭を寒風にさらして作るトバってあるっしょ。
あれなんか、干されてカンカラカンになっているもね。
ちなみに私の手も、カサカサしちゃって、時々粉ふいてるっぽいときもある。

 

3)衝撃から身を守る。
丈夫な皮に守られていれば、台風などで何かがぶつかっても中まで傷つく事は少ないですもね。
ちなみに私は、衝撃を受けずともよろけるときがある。

 

その他に大事な役目として、内樹皮は茂った葉の養分を木に届ける役目もしているそうです。
は!という事はなにかい?
この内樹皮のなくなった木は養分が運ばれないってことか。

 

それにしても、どうやったらこんな状態になるんだか・・・
そっちも知りたい。
あー不思議。

 

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