北海道・札幌発・だべさ通信5

ほおずき で感じる世界観の違い

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去年植えたほおづきに花が咲きましたよ。
ほおづきは、花が終わって実の外にできる赤ちょうちんみたいな部分が可愛いいけど、その花はというと、よく見たことがないです。
普通は、実よりも花の方がもてはやされるのにね。

 

ほおずき

 

漢字で書くと『鬼燈』とか『酸漿』と書くそうです。
『鬼燈』と書くほおづき は『オニのあかり(ともしび)』という意味かな?
鬼はオレンジ色した可愛らしい灯りをともすんだね。

 

『酸漿』と書く ほおづき は『すっぱい おもゆ (液体)』という意味になるのかな?
誰かが ほおづき を食べたときに感じた印象なのかしら。

 

ほおづきの深いオレンジ色が、闇を照らす灯りのように見えて、しかもそれは鬼たちがともした灯りのようだと想像したその人は芸術家。
オレンジ色した実がとても美味しそうに見えて、食べてみようかと考えて、口に入れたら酸っぱくて、中から汁が出て来たことが印象に残ったその人は冒険家。

 

同じ物なのに、見方によってまったく別な世界感になるって面白いね。
もしかしたら ほおづきも、” 花よりも実の方を美しく人間に見せるという世界観の違い” を利用して、自分たちが生き残るすべを見つけ出した・・・のかもしれないね。

 

 

ほおずきの花

 


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