今度の事務所はとにかくスペースが限られているので、機材をしまっていた大きな戸棚なども捨てました。
なので、今までしまいこんでいた古いカメラや部品などは、持ち込んだ戸棚だけでは収まりきれません。
あら〜、こんなところに並べたの?
懐かしいね。フィルムで撮っていたころのカメラは、なんど来客用イス横の棚に。
デジタルカメラなら何度でも撮り直しができるけど、昔のカメラはフィルムだったから1枚1枚がとても大切。露出やシャッタースピードはもちろん、影や輪郭のあんばい、反射などなど、何度も何度も確認してからシャッターを切らないといけなかった。
例えば『4×5(しのご)』のフィルムだと、横4インチ(10.16cm)縦5インチ(12.7cm)の大きさがあります。
パシャっと写せるのは1回だけでしょ。
シャッター切って失敗したらそのフィルムはもう使えないから貴重でした。
4×5のフィルムを使って大きな建物の写真を撮るときは、旦那さんがカメラを覗いて、画角の中を確認する。
「(建物の)玄関前にホースある」と言われれば、走って行ってホースを引っ張ってよけるのが私の役目。
「2階の窓が開いているぞ」と言われれば、建物に入って窓を閉める。
「あ、ゴミ落ちてる」はいはい。「あそこに人が見える」はいはい・・・・”すいませーん、今ちょと写真撮影をしておりまして・・・”
とにかく気を使いました。
ところが今はというと、写真の中に写り込んだ ”ホース” は パソコンに取り込んで画像処理ソフトで消せちゃう。
”開いている2階の窓” も、パソコンで閉めちゃう。
ゴミ消しなんかチョチョイのチョイよ。
本当に、すんごい時代になったものですね。
カメラはわかるんだけどね、これも、捨てられないんだと。
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デジカメに凝ってたはずなのに
いつの間にかフィルムカメラに戻った友人がいます。
いろいろな手間がいいのだとか。
もみじさんへ
わかります〜。その手間が写真のいい味を出してくれるんですよね。
白黒写真にこだわっている方の話しも聞いた事がありますが、デジタルのカラーにはない趣があるんだと思います。