北海道・札幌発・だべさ通信5

冬の札幌のあちこちに出現する山は雪捨て場

雪捨て場
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道路の向こうに出現した巨大な山は、札幌の手稲区山口にある雪捨て場。
札幌には各区に雪捨て場が設けられていて、最寄りで排雪された雪がトラックにドッカと積まれてやってきます。
今期は例年よりも少ないというけれどそれでも大きな山になっていますね。
お、 ダンプカーの背中! 今まさにガガガガ====と雪を投げて(捨てて)いるっしょ。

 

雪捨て場

 

 

札幌市の雪捨て場にはそれぞれのルールが

 

ここの雪捨て場のように札幌市が管理しているところは、24時間いつでも雪を捨てられる場所と、時間帯が決まっている場所があります。この手稲山口地区の場合は午前9時から午後5時まで。車両の決まりがある雪捨て場もあります。
雪捨て場の詳細は札幌市の雪捨て場情報へ >>

 

 

ドカ雪が降ったあとや、一斉の除雪作業などが始まると、この広い雪捨て場でもズラリとトラックが順番待ちをするんですよ。
大雪の年は、雪捨て場の雪が満杯になって、”もうダメ!閉鎖!あっちの雪捨て場に行って!” なんてことや、”臨時の雪捨て場を開設!”なんてこともあります。

 

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雪捨て場が農作物の生育を妨げる

 

札幌市内の雪は、こうして何箇所にもある雪捨て場に持っていかれるので、街の道路は広くて綺麗になりますが、困った問題も出ています。
雪捨て場は郊外の広い所に設けられていることが多いのですが、そばに畑が広がっている所もあります。
捨てられた雪はさながら山が出現したよう。春になっても完全に溶けずに残ってしまいます。それで地面を冷やしてしまうんですね。

 

その冷たさが畑にまでジワワ〜〜〜ンと伝わっ行くらしく、農作物の成長を妨げているのではと考えられているからです。
春は農作物にとっては大事な季節。
確かに、街はさっぱりするけれど、畑にとってはしんどいですね。
広いからと言って、簡単に雪捨て場に決めちゃうことはできないんですね。

 

こちらは2016年4月24日の同じ雪捨て場の様子です。雪山の表面が土ボコリなどで黒くなっているけれど、まだたくさんの雪が残っているのがわかります。
雪捨て場

 

こちらは、2011年5月16日です。雪山の上にショベルカーが見えます。雪を早く溶かすために崩しているんですね。
雪はすぐに溶けちゃうものだけど、大きな固まりになると、外側の雪が保冷剤になるので奥の雪はなかなか溶けないもね。

雪捨て場
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2 Comments

  1. 片思い

    雪山にも多くの物語があるのですね
    おっしゃっておられるように、北の国雪少な目とか それでも雪山は出現するのですね

    畑に及ぼす雪山の影響、思いもしないことでした いろいろあるものなのですね

    我が町も広い場所があります
    もともとは海でしたが、埋め立てて、広い土地にしました 工場・倉庫・住宅・公共施設等様々に活用してます
    其の一部に公園もありました
    それが、昨年の災害後の仮設住宅になってます

    Reply
  2. ぽぷら (Post author)

    片思いさんへ

    雪山が近隣の畑の土にまで影響を及ぼしていることを知ったのは、私もここ数年のことで、それまではわかりませんでした。
    雪捨て場は必要ですが、畑に影響のでないような場所に作ることも大切なんですね。
    そちらの仮説住宅には未だたくさんの方が暮らしておられるのでしょうか。1日も早く安心した元の暮らしに戻ることができると良いですね。

    Reply

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