林の木漏れ日の中で、ピカピカと赤く光るのはイノバラ(野バラ)の実。
花がちょうど目線くらいの高さなので、観察しやすいですね。
夏の間、白い花をいっぱい咲かせていました。
私は、この花が『野バラ』だったという事を図鑑を見るまで知りませんでした。
バラは、花びらがいっぱいあるもんだとばっかり思っていたからね。
♩ わ・ら・べ・は み〜た〜り〜(童は見たり)、
の・な・か・の ば〜ら〜 ♩
の、野バラね。
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■ 野バラは観賞用の薔薇の原種
イノバラは花びらが5枚だけれど、私たちが普段目にしているバラの原種の1つだそうです。
だからもちろん、ほのかな優しいバラの香りがするんですって。
次の夏がきたら、花の匂いをかいでみなくっちゃ。
挿し木で増やす事ができるので、庭木として育てる方も多いそうですし、ほかのバラの台木や接ぎ木としても使われるそうです。
そういえば、ハマナスもバラの仲間でしたね。
■ イノバラ(野バラ)の実は薬や化粧品に
イノバラは、まだ少し青い実のうちに乾燥させると「営実」(エイジツ)と呼ばれる生薬になって、便秘薬や利尿薬として利用されるそうです。
あと、おできやにきび、腫れ物に効果き出物にも効果があるということで、化粧品にも使われているとか。
とても利用価値があるんですね。
■ かじってみたら
イノバラはほんのり甘いらしい。
それじゃあどんな味かしらと、一粒かじってみることにしました。
ん・・・
皮が硬いな・・・・柿の皮をかじっているみたい。
それに中身は殆どが種で食べられそうな果肉はほとんどありません。
でも確かに、ほんのり甘いね!
もう1つ食べてみたいかと言われれば、1回で十分だけどね。
野バラと聞いて、『眠れる森の美女』っていうお話を思い出しました。
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= 話のあらすじ =
ある国に待ち望んだお姫様が生まれたので、喜んだ王様は、12人の魔法使いを招待し、お祝いをしました。
魔法使い達は次々にお姫様に贈り物をしました。
贈り物があと1つになったとき、招待されなかったことに腹を立てた悪い魔法使いがやってきて、お姫様に呪いをかけてしまいます。
「よくも私を招待しなかったなあ〜〜この子は糸車の針に刺されて死んでしまうのじゃ〜〜」
贈り物を渡そうと考えていた最後の魔法使いは、贈り物として
「呪いの魔法を消す事はできないけれど、もし針に刺されても、姫は100年間、眠るだけ」という魔法をかけました。
王様は国中から糸車をなくしましたが、あるとき、悪い魔法使いの仕業で、姫はとうとう糸車の針に刺されて深い眠りについてしまいます。
すると、王様もお妃様も家来達も、お城の人達はすべて眠ってしまい、いつしかお城は野バラに巻かれ、誰も入る事ができなくなってしまいました。
100年が過ぎたある日、王子様がやってきて、お城の中へと入ることができました。するとまあ、美しいお姫様が眠っているではございませぬか。
そっとキスをすると、お姫様は目をさましました。
と同時に、お城の人達も目をさまし、王子と姫は結婚し、幸せに暮らしましたとさ。
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お姫様が眠っている100年の間、お城を守っていたのがこの野バラだったと思うと、なんだかロマンチックに思えてくる。
などと考えておりましたら、
なになに
『日本におけるイノバラ(野バラ)の原産国は日本である』
日本かい。
日本の野生の野バラは、もともと日本古来の花だったのね。
眠り姫のお城を守っていた野バラとは違っていました。
でももしかしたら、日本の野バラのむこうにも、魔法にかかっているお姫様がいるかもしれない。
じわりじわりと歳を重ね、鏡のむこうにため息がでたら、それはきっと魔法にかかっているのかも。
魔法がとけたら、シワもたるみも段々腹も、だからどーした〜勲章さ〜ってポジティブ思考になってくる。
人はそれを、居直りとも言うけどさ。
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ピカピカの赤い実、可愛いですよね。
晴れた日のお散歩でバラの実をみつけたら
思わずたくさん写真を撮ってしまいます。
差しさわりのある場所が多いのだけど
できれば摘んできてリースにしてみたいです。
さらにバラの実=ノーズヒップなので
ハーブティーもできそうな気がします。
試したことはないですけど。
もみじさんへ
リース、絶対に奇麗だと思う!
そっかそっか、クリスマスもやって来ますもんね!
気付かなかった。
野バラのハーブティーも素敵。
見るだけでなく、色々な使い方を知っておくと生活が豊になりますね。