北海道の胆振東部地震では全道が停電になってしまったもので、震源地から遠く離れた道東の牧場でも、せっかく絞った牛乳も、管理する機械が動かないことで、すべて捨てなければなりませんでした。
さらに私が切ないなあと思ったことは、お乳を絞る搾乳機も動かないので、牛達はお乳が張って痛いんでないのかな???ってことです。
お乳が張って痛いのは牛も同じ
牛は朝と夕方にお乳を絞るそうですが、昔、爺ちゃんから聞いた話によると、牛はお乳を絞ってあげないとお乳が張って痛いって苦しそうにするそうです。
夕方、放牧されていた牛達たちが牛舎に戻ると、張ったお乳を早く絞って・・・って言うんですと。
お乳は母親が子牛に飲ませるものだから、どんどん作られるもね。
私は人間だけど、同じ赤ん坊を育てた身としては、その話しを聞いて、 ” そうだよね〜〜〜赤ん坊が飲んでくれなかったら、お乳がカチカチに張って痛いよねと同情してしまいましたよ。
牛も絞ってもらわないと痛いのか・・・・・”
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北海道で人の数より牛の数が多い道東
今回の地震による停電の影響で搾乳機が使えないと聞いて、手作業でいったい何頭の牛のお乳を絞れるのかなと思いました。
北海道の特に道東の牧場では、町の人口よりも牛の数の方が多い所もあります。
1番牛の多い町は別海町。なんと11万頭以上だそうです!
人口が2017年現在15000人あまりだから、町の人が全員で頑張って牛の乳搾りをしても1人あたり7頭以上!
その他の、士別町69000頭、標茶町53000頭、清水町49000頭、中標津町45000頭・・・・
道東の町は、どの町も牛の数の方が多いのです。
道東を旅すると、牛の横断注意の看板があるくらいです。
そうしたらね、地震後の新聞に載っていました。
停電によって満足に搾乳できなかった牛達たちに乳房炎が多発、助けを求めるように牛が鳴いていた・・・という記事です。
さらには死んだ牛もいたんですって。
乳房炎にかかった牛は抗生物質の投与で数日のうちには治るそうですが、薬の成分が体か抜けるまでは牛乳の出荷はできないそうです。
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