今回の旅の中で、旦那さんが特に楽しみにしていたのが備中松山城です。
なんと日本で現存している12の天守の1つがあって、山城の中で天守が現存しているのは備中松山城のみだそうです。しかも、備中松山城は日本一高い山城です。
山城?
お城と言えば、姫路城や熊本城のように、広い敷地にどでーんとある光景を思い浮かべてますが、備中松山城は険しい山の上。標高430mです。
こんなに険しい所だと、敵もそう簡単に敵は攻めてこられませんよね。
しかも、現在でも本丸に行くには徒歩しか許されないという。なんだか過酷そうでないかい。
私達は倉敷駅からさらに備中高梁駅へ移動しました。
備中松山城へのアクセスの方法は2つ
1)車を使う場合は、城見橋公園駐車場(5合目)に車を駐車→登城整理バス(料金400円往復)に乗り、ふいご峠(8合目)まで(10分程度)→歩きで松山城(20〜30分くらい)。
2)タクシーでスーっと ふいご峠(8合目)まで行く→歩きで松山城。
私達が選んだ方は2番!! 備中高梁駅から ふいご峠まで15分くらいだったように思います。
備中高梁駅からふいご峠(8合目)までのこのときのタクシー料金は1300円、帰りは迎えに来てもらって備中高梁駅まで1780円でした。
運転手さんは、道すがら色々と案内をしてくれる。
山道にさしかかると
「この辺にくると猿が・・・・あ、ほらいた」
え!どこどこ、あ、いた!タクシーが来てるというのに避けもしないで堂々とスレスレで毛づくろいしてる!!
思わず振り返って後部座席から写真とりました。
わかるかな・・・猿の背中・・・丸まさってる(丸まってる)。
ふいご峠からはいよいよ歩き。
道はふたつあります。右の道を行けば緩やかだけどクネクネと随分距離がある。
左の道はというと、たった700m。かなり近道、でも坂がキツイらしい。
そしたら近道の方だよね〜。
しかし、なんだかいやーな予感・・・・
さすが近道だけあって、けっこうな坂。
でもまだまだ大丈夫。ほらもう100mきたもね。
でも、坂道から石段に。
つづら折りカーブ。ハアハアしてくる。
まだかまだかと思っている所に、見えたのは石垣!
ここは『上太鼓丸』という所で、『下太鼓丸』から打たれた太鼓の合図が『中太鼓丸』で中継されて、さらにこの『上太鼓丸』を中継して本丸にまで届けられるという中継所だった所だそうです。
こんな急な坂を人間が駆け上がって伝えるよりもはるかに早いもね。
いよいよラストスパート。
前方のご夫婦とおぼしき2人連れは、しっかりした足取りで登ってる。
私達はハアハアと休み休み登る。
後ろから「父さんはもうダメだお前行ってこい!」と、娘に弱音を言ってるお父さんの声がしました。
やっぱし何処に行くったって、足腰丈夫なうちですね。
そしてついに入り口に到着。
おおー!なんて美しい石垣!
こんな坂を登ってきたから嬉しさもひとしお!
場内に入って一番最初に目についたのは『せっちん』。『せっちん(雪隠)』とは、トイレの事ね。
案内板によると、ここは眺めのいい場所にあるため、トイレとしてだけではなく見張り場所としての役目もあったのではないかとありました。
いよいよ備中松山城を見学してみましょう。
備中松山城は二重二階の建物で、高さは11mとこじんまりしています。でも堂々としています。
入場料は大人300円。
天守1階の中には囲炉裏がありました。
ハリも大きくて立派。
武者窓・・正方形の角材を外側に向けて並べると、外から内側は見えにくい。
内側からは広角に敵兵の動きを見る事ができる・・・
すごい!
こうやって見張っていたのかな。やや!怪しいヤツ!とか言って・・・
狭間・・敵兵攻撃の為の鉄砲用の穴。
敵の攻撃を防ぐため外側はなるべく小さな穴でなければならない。
壁が厚いため、内側を広くして見える範囲を広くする工夫をしている。
なるほど!!
敵がすぐ上がれないように踊り場の曲げ幅は1人しか通れないように狭くしかも急勾配。
敵が来る前に転がり落ちてしまいそう。
階段というよりはしごみたい。
備中松山城はとっても見応えのあるお城でした。
私みたいな歴史を知らない者でも、とても興味深く見る事ができましたよ。
また、その石垣の景色もすばらしくて、すっかり楽しんで、帰りの足取りは軽かった。
今日は随分長い事書いてしまいました。
最後までご覧頂いてありがとうございました。
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