北海道・札幌発・だべさ通信5

流氷は ぬれぎぬはれて

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今年は例年になく、沢山の流氷が接岸しているそうです。
シベリアからの寒気団がアムール川から流れ込んだ水を凍らせて流氷を作り、大陸に囲まれたオホーツクの海が、流氷を抱え込み、海岸に接岸させるそうです。
それが、風向きによっては、一晩で遠ざかったり接岸したりする時もあるんだと。
プカプカ浮いてる流氷は、海から顔を出しているのは氷全体のたったの3割ほどだそうです。
ということはですね、海にはでかい7割分が隠れているというだわね。

 

 

実際に流氷を見たのは7年くらい前の事でしたが、
その時に見た陸と海の境目のない真っ白な風景は、とても不思議でした。
流氷の色は、透明、白色、そして、空色をしていました。
旅行に一緒に行っていたおじさんがさ、流氷見たさに海岸に近づいたんです。
したっけさ、地元の爺ちゃんがとんできました。
『危ないべ!落ちたら死ぬぞ!近づいたらダメだべや!』と、おじさんは叱られ、
興味本意で近づくことがどんなに危険な事なのかをという事を知ったのでした。

 

 

昔はね、流氷が海を閉ざすと漁師さんが海に出られないから、やっかいもの扱いされていたんだと。
ところがさ、流氷にはアムール川の水が連れてきた植物性プランクトンがいっぱいくっついていて、それが春になると繁殖しはじめ、海の生物が集まる豊な海を作っていた事がわかりました。
そんなこととはつゆ知らず、やっかいもの扱いしていたんだよね。
ぬれぎぬきせて、ごめんね。

写真は、流氷砕氷船ガリンコ号に乗った時に写したものです。
ryuuhyou1-1.jpg

 

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5 Comments

  1. 片思い

    流氷の解説嬉しく読みました
    「ぬれぎぬはれて」????
    と思いながら読み始めました
    最後の落ちで  氷解しました
    いつもウイットな一言に感服しております

    Reply
  2. もみじ

    いやー、オホーツク圏出身者にとっては
    なんとも懐かしい話です。
    そういえば、北見局のローカルニュースかなんかで
    接岸とか、沖合い1kmとか流氷情報やってましたっけ。
    今もやってるのかな。
    それから、テレビの旅番組かなんかで、
    タレントが流氷にのったとこを見た時
    ↑の地元の爺ちゃんと同じように「あんなことしたら危ないべさや!」と
    思わずテレビに突っ込みをいれたことも。
    それで、夏に紋別のマリンタワー(だったかな?)に行った時
    オホーツク海って透明度が低いのねと思っていたら
    係員さんが「豊かな海なので見通しも悪いんですよ」
    思わず、オホーツク海の美味しい海産物を思い浮かべた私です。

    Reply
  3. へろへろ

    初めて流氷をみたのは20才代の頃でした。3月のお彼岸の頃だったので殆ど無かったです。今度はばっちりこれぞ流氷という頃に行きたいな。

    Reply
  4. 湖の麓より

    そうですね
    たしかにミネラルがたっぷりなのですが
    今時期の太平洋の流氷は
    昆布を全滅させています
    困ったもんです
    きちんとして時期
    極寒の流氷は意味があるのですが
    温暖化のせいか
    昔流氷に乗って遊んでいたら
    流されそうになりました
    まじ怖かったです
    今日は料理アップしました
    応援☆

    Reply
  5. ぽぷら

    片思い さんへ
    こんばんは。いつもありがとうございます。
    ”最後の落ちで  氷解・・・”とは、恐れ入りました。
    もみじさんへ
    そうですかあ。「豊かな海なので見通しも悪いんですよ」っておっしゃった係員さんの言葉。心に響きました。
    へろへろ さんへ
    同感です!!私も、またぜひ、真っ白な地平線を見たいと思っています。
    それまで元気でいなくっちゃね。
    湖の麓さんへ
    昆布の事、ニュースでやっていましたね。
    今年は例年になく流氷が多いそうで、昆布の漁師さんが心配していたニュースです。
    それにしても、流氷に乗ったんですね!
    ちょびっと羨ましいです。

    Reply

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