北海道・札幌発・だべさ通信5

陶芸は桜の箸置き

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「みなさん、今日は、箸置きを作ります」
うまれて2度目の陶芸教室です。
大きなテーブルに、4人の生徒が顔をつき合わせて先生の話を伺います。

 

 

「それでは、自由に形を作ってみましょう。たとえば、魚の形なんかどうですか?」
先生は土をコネコネして魚の形を作ると、先端に針がついた道具で、ウロコや目、それからニヤリと笑った口もとをスーと書きました。とても味わい深く見える。
おお!魚か、なるほどね。

 

 

「私はナスビなんてどうかしら」
向かいのおばちゃん生徒さんはナスビのイラストを見ながらコネコネしています。
ナスビ!
なるほど、箸置きにはよくある形。

 

 

左のおじちゃん生徒さんは、ごっついヤツを作ってる、なんだろう。
「ああ、これはグローブですよ」
グローブ!
なるほど、太ったバナナのフサのようだけどグローブと言えばグローブに見える。
なかなかいいアイディアだ。

 

 

そして、右の生徒さんが作っているのは・・イカだ!
三角頭に、太くてまっすぐな足が4本。大きな丸い目をふたつ、上からグイって押してある。
スルメより厚いどっしりしたイカが、『この上に箸を置きたまえ』と言ってるような、しっかりした存在感です。

 

 

さて私は何にしよう・・・・
そうだ、桜!今の季節にふさわしい桜の箸置き。フフ、我ながらいいアイディアだよ。
コネコネ・・コネコネ・・・コネコネ!

 

 

しかーし!
コネコネすればするほど、桜は桜ではなくなってくる。
おかしいな、幼稚園児が胸に付けてる、カワイイ桜のイメージだったのに、これはどう見てもヒトデ・・・・
えーい、こうなったら真ん中にお団子を作ってエイって押してみたらどうなるべか・・・・・
つぶれたヒトデ・・・・・・・

 

 

そ、そうだ、春にこだわらなくってもいいわよね。イチョウにしようイチョウの葉。
これなら簡単、小学校の図工が2の私でもこれなら作れる。
コネコネ・・コネコネ・・・コネコネ!
ちゃんと、葉の葉脈も書きました。
でも念のため聞いてみる。
「コレ、なんに見えます?」
「イチョウでしょ」
おお~~、そう見えてくれましたか!ありがとうございます。
実は、自分ではシイタケに見えていたんです。

 

 

頭の中のイメージを指先に伝えるというのは本当に難しい。
上手に作り上げる人との違いはいったい何だろう。
観察力か、それとも指先の感覚か。
その両方がない場合は仕方がない。
「コレは桜です」と押し通す強い心です・・・・・・ガク。

 


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