ススキの穂がお日様を通して揺れています。
ススキは普段から見慣れているのに、沖縄に行ったとはあまりにもサトウキビにそっくりだったもので、私の目は節穴だということがわかりました。
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■ ススキはサトウキビそっくり
ツアーバスの外に広がるススキの野原。
” あら~、沖縄って随分とススキが生えているんだなあ”と思って眺めていました。
でもバスガイドさんは、そう思うであろうお客さんの心をちゃんとわかっていて、
「みなさま、ススキのように見えますが、これはサトウキビ畑でございますよ」と教えてくれました。
へえ!これがサトウキビっていうもんか。
それまでダラリと座っていたシートからバっと体を起こし、窓に顔をくっつけ、バスの窓から流れる景色と一緒に、首が動く動く。
なんせサトウキビを見たのは初めてだったもので。
今思っても、背の高さといい穂のフサフサ感といい、ススキとサトウキビはそっくりでした。
その見分け方は、サトウキビの穂はピンと元気よくフサフサするのに対して、ススキの穂はタラリンとお辞儀をすることだそうです。
なるほど〜。
こんなにそっくりなのに、サトウキビからは甘みたっぷりの汁が取れるのに、方やススキはなーんもない(かじったことはないけど)。
あまり、役に立たないなあ。
ススキと言えば ”昭和枯れススキ” くらいしか思いつかないしね。
♩まずーしさにー まけたー いえ、世間に まけた〜
このー 街もー 追われたー いっそきれいに死のうか〜
ちかーらのかぎり生きたから 未練などないわ〜
花さえも咲かぬ〜 ふたーりは 枯れすすき ♩
■ ススキは人の暮らしを支えてきた
でも、調べてみると、ススキは茅葺き(かやぶき)屋根の材料として使われてきたのでした。
ン?『茅ぶき』っていうからにはなんでないの?
いえいえ、『茅(かや)』というのは、茅葺きの材料として使われる植物の総称だそうです。
私、今まで『茅』っていう名前の草があるんだと思ってました。オヨヨ〜!
茅葺きに使われる草の多くがチガヤ、スゲ、ススキなどの草だそうです。
一見すると、長くて細い植物だったいいんでない?と思いますが、いえいえ、それらには茅になれる条件がありました。
それは、茎に油分があって耐水性に優れていること。
水を吸ってしまう草では、屋根をふくことはできませんもんね。
他には、ススキは家畜のエサとしても使われていたそうです。
ススキは、ずーっと昔から人に役に立っていたんですね。
えらかったんだね。
昭和枯れススキしかイメージないし・・・・なんて言ってごめんよ。
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今回も勉強になりました
茅 個名称と思いこんでました 総称だったとはね
北海道のススキはサトウキビと同じように、太さと背の高さを持っているのですね
貴地のフキを初めて見た時、その大きさにびっくりしたものでした それと同じなのですね
北海道にはかやぶき屋根はないのでしょうね
こちらには昔ありましたが、今は有りませんし、残っているのはトタンで屋根全体を覆われております
t22tさんへ
北海道のススキはサトウキビとそっくりなのですが、大きさにもよると思いますが茎は細いです。絞っても、汁はでるんだかどうだか・・・・
北海道にも、かやぶき屋根はあります。
と言っても、開拓当時に作られた家です。
現在は、博物館のような所か、まれに、古い農家の物置などで見ることがあります。
北海道は寒いので、当時の人達は、大変だったろうなと思います。
以前、熊の話しを書いたときに再現されていた茅葺き屋根の家の写真があります。
これが、ススキでできた家かどうかはわかりません。
もしよろしければご参考までに。
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