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小学校のクラス会に、4.5年を担任して下さった太田先生が出席して下さる事になりました。
当時は先生になりたてで、すらっと背が高いハンサムでした。
私はというと、勉強も運動も苦手なくせに、家に帰ると元気になっちゃうお調子もん。
小学校を卒業してからは、ずっとお会いする事はありませんでした、長男の入学手続きの時までは。
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その日、小学校では、沢山の新1年生が父母に連れられ学校にやってきました。
私も長男を連れて受付です。
「次の方どうぞ」
”よろしくお願いします”
「あの、黄色い紙の書類は入っていませんでしたか?」
”入ってなかったと思いますけど”
「あの、こういう紙ですが・・」
” 入っていませんでしたよ ”
考えてみると、本当に入っていなかったのか、それとも、何かの拍子にペロンと落ちてしまって気づかなかったのか、今となってはわかりません。
ただその時は、まったく覚えがなかったもので、『入っていなかった』という事を、父母目線で訴えたように思うのです。
「それは申し訳ございませんでした。今、新しいのを持ってきますので、少しお待ちください」
” はい ”
「ところで、ぽぷらさんかい?」
”はい???”
受付の先生の顔をマジマジみれば、面影のある面長の顔。
ひ、ひえ〜〜。
太田先生は、20年以上も過ぎてしまった私の顔を覚えていたのでした。
頭は真っ白。そのあと私は何をしゃべったんだか覚えちゃいません。
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あれからさらに25年。
私がお世話になってから、45年という恐ろしい時間が流れています。
だからクラス会の電話をしてもわかるかな。”もしもし、私、昔お世話になったぽぷらとお申しますが・・”
「あ〜ぽぷらさんかい!息子さんも元気ですか」
いきなりすごい!
星の数ほど教えているでしょうに、息子の事まで覚えているなんて。
先生っちゅう仕事は、なんてすごいんだ!
私が小学生の時、あんな事した事や、こんな事した事も、先生は覚えているのかな。
お会いしたら、先に謝っちゃおうっと。