徳島県三好市の山の奥『祖谷(いや)』は、深い渓谷がどこまでも続く日本三大秘境の一つです。
その渓谷にかかるのがかずら橋。
祖谷のかずら橋は長さが45m・幅2m・水面上14mあるそうです。
平家が逃げ延びた?伝説の残る橋
祖谷には、源氏との戦いに敗れた平家一族が逃げのびたという言い伝えが残っています。
かずら橋は、もし追ってが迫ってきた場合に切り落とせる設計になっているんだとか。
それでは渡ってみましょう。
橋を渡る料金は550円。
おっかないけど、川の水が綺麗〜。
もし転んでも体は落っこちることはないけれど、靴やスマホは落ちたらもう戻ってこない。
もし橋が切れたらどうするどうする・・・
と思いながらも通ったのですが、よく見ると、目立たないようにワイヤーが通っていましたから、安心です。
思っていたよりもピンと張っているので、そんなに揺れもしなかったと思いましたよ。
このくらいは平気だ。
ツタと言ってもすごく太い。
よくこんな太いツタがあるもんだと思ったら、かずら橋の『カズラ』とはサルナシのことだそうです。サルナシって北海道でいうところのコクワね。
コクワの実はどんぐりくらいの大きさでキウイに似た甘い実です。
こんなに太くて長いツタに成長するもんだとは知りませんでした。
集めるのも大変でしょうね。
現在では3年に1度、架け替えられているそうです。
ツタはどこに引っ掛けているのかな??と思ったらこんなふうに。
大きな木が支えていました。
平家の落人がびわを奏でた琵琶の滝
かづら橋のそばに、こじんまりとした滝がありました。
『琵琶の滝』というそうです。
なになに
『源平の戦いに屋島で敗れた平国盛が・・・・・その落人たちが古都の生活を偲びながら滝の下で琵琶を奏で、互いを慰めあったと伝えられている』
必死になって山奥まで逃げ延びてきたんだから、この場所が恐怖や不安を和らげてくれたに違いないですね。
もしかしたら、ここに座って琵琶を引いていたのかも・・・・
そんな様子が今にも現れそうな雰囲気です。
『でこまわし』味噌がこんがり美味しい
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かずら橋の売店で売られていたのが 『でこまわし』。
人形浄瑠璃の『でこ(人形)』に似ていて、しかもくるくる回しながら焼くので『でこまわし』と言うようになったそう。
ジャガイモ、豆腐、こんにゃく。
1本食べれば小腹が満たされます。
かずら橋の作りかた
お土産どうしよう・・と心配しなくても大丈夫。
かずら橋のある場所は本当に秘境だけれど、実は手前にある駐車場は広くて大きな土産物屋さんもありましたよ。
かずら橋の架け替え作業の手順が紹介されていました。
現在のかずら橋は、ワイヤーが入っているのですべてを作り変えるのではなく、新しい かづらに交換する作業なんですね。
かずらは、蒸して使うと柔らかく扱いやすくなるそうです。
それにしても、現在のような技術のなかった時代に、しかもこんなに深い谷間に、よく橋をかけたもんだと感心してしまいます。
人が生きるめに工夫するってすごいですね。
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詳細なご案内、よくわかりました
琵琶の滝は知りませんでした
吊橋へ行くまでのドライブ途中で、対岸の村々(町々)の住宅群が、山の中腹にあるのは如何でしたか
(自分は高いところにあるので、感心したものでした)
片思いさんへ
そうそう!!落合集落ですね!!
かずら橋を渡ってから先に進みました。渓谷の川に沿って家が立ち、山々の急斜面ににも家がひな壇のように立っていました。
日本の三大秘境にふさわしい景色と、そこに人々の暮らしがあるのだということを考えると、人生観が変わる思いがしました。
もう一度行ってみたいという気持ちになりました。