北海道・札幌発・だべさ通信5

札幌市時計台に来たら楽しみたい6つのこと

札幌市時計台
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札幌市時計台は、20年ぶりの改修工事を終えて、つい先日11月1日にリニューアルオープンしました。

札幌市時計台

 

 

 

その記念ということで、今年いっぱいの12月31までの間、時計台は無料で開放されています。ヤッタ!(通常は大人200円)
私は無料に弱いもんで、この機会に久しぶりに入ってみよう。
中は資料室になっていて、時計台はもちろん、北海道大学の前身、札幌農学校の歴史的な資料が展示されています。

札幌市時計台

 

時計台は緑色の時もあった

 

明治11に建てられてから現在まで、時計台は何度も塗り替えられてきました。
その様子がよくわかるのはこちら。
白や黄色、薄いグリーンに濃いめのグリーンの時代もあったようですね。

 

絵だけでは実感が沸かないけれど、実際の壁のペンキの断面の層を見ると、一つ一つのペンキの色に雨風を耐えた時間の流れを感じます。
時計台の最初の色は灰色だけど、途中になって淡い緑色だったことがわかります。 ただ、屋根の色は想像だそうですよ。

 

 

札幌時計台

 

 

札幌市時計台

 

 

時計台はハト時計と同じ、重りで動いている

 

資料によると、昭和8年に時計技師の井上清さんが、当時、この時計塔の小窓が割れて雨水が吹き込んでいるのを見て、手続き云々と言っている役所を押し切り、徹夜で修理。その後も時計台に通って動かし続けたそうです。
以前、統計台に行った時に、
「時計台の動力はなんだと思います?豊平川の石なんですよ」とガイドのおじさんが教えてくれました。
え?豊平川の石????

 

実は、札幌市時計台はハト時計と同じ原理で、重りが下がるときの力で動いているそうです。
動力は針を動かすための重りと、鐘をならすための重りの二つの動力。
針を動かすためのは50Kg、鐘をならすための動力には150Kg、この重りに使われているのが豊平川の石。今でも当時のそのままの石なんですって。

札幌市時計台

 

 

 

予想外の大きさだった 時計台は頭でっかち

 

はじめ時計台(演武場)ができたときには、時計塔じゃなく鐘楼だったそうです。
授業が始まる合図なんかに、カランカランと鳴らしていたんですって。

 

でもその3年後、時計がいいんでないかいってことになってニューヨークの時計会社に注文しました。
ところが届いた時計が思った以上におっきい!
鐘楼ごと壊して、新たに時計塔を作るしかないねって事になったそうです。
そう言われて、よーく見ると・・・・ああ、確かに時計塔が大きい感じがするね。

札幌市時計台

 

 

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歪んだガラス、当時の人の見ていた景色を探してみる


時計台に入ったら、何気な〜く外を眺めてみよう。

んん?

 

上段真ん中ののガラスの向こう。市役所の建物が歪んでる!まるで絵を見てみるみたい。
なのに、右のガラス窓から見える市役所の窓はそうでもない。
これはガラスの作られた時代が違いからだそうです。
歪んだガラスは昔のガラス。
当時は1枚1枚手作りなので、どうしても厚みにムラができる、そのため、向こうの景色が歪んで見えるそうです。
よーく見ると、その味わいのあるガラスの表面の凹凸がわかりますよ。

 

 

一方、そのままの景色で見えるガラスは最近のガラス。技術も向上しているので、景色は歪まないガラスです。
時計台では、なるべく当時のままのガラスを使いたいとしていますが、割れたりした場合は仕方なく今のガラスをはめているそうです。
昔のガラスを探してみて、そこから見える当時の人たちが見ていた雰囲気を感じてみるのも面白いかもしれませんね。

札幌市時計台

 

 

札幌市時計台

 

時計台は元祖ツーバイフォー建築

 

さて2階に上がってみましょう!
時計台に来たこの日は11月3日の土曜日、ちょうど時計台創建140周年記念式典が行われていました。
時計台の当時の目的は『演武場』、今でいう体育館です。

 

 

今ではなんてことないホールだけれど、柱がないでしょ。
屋根の重みを壁に吸収させて支えるバルーンフレーム工法という作り方で、現代のツーバイフォーの基礎になりました・・・
これも、以前入った時に、案内のおじさんに教えてもらったことです。

札幌市時計台

 

 

 

 

小さな図書コーナーで北海道のことを知ろう


私のおすすめは、1階にある小さな書コーナー。

ほとんどの人は、奥へ奥へと見学に行くので、ここは空いていました。
図書館に行ってもなかなか見つけられそうにない北海道の本や写真集があってすごい穴場!

 

私が写真集を見ていたら、「ここ、いいですか?」と 向かいの席に年配の女性が座りました。
この方は一人で本を見に来たのかな?素敵だ・・・。私のような冷やかしじゃない落ち着きよう。
ココだけは、周りのザワつきとは閉ざされた時間が流れる場所のようでした。

 

 

札幌市時計台

 

時計台を見て、クラーク博士を想像される方も多いかもしれませんね。
私なんか、ここにも来てたのかあ〜〜〜と思っていたくらいです。
でも、クラーク博士が「ボーイズビーアンビシャス」って言い残して帰ったのが明治10年このと。
時計台は翌年の明治11年に完成です。

 

時計台はもちろん今でもカ〜〜〜〜ン・・・カ〜〜〜〜ンって時を刻んでる。
街の雑音に消されてしまいそうなのに、なぜか灯りが差し込むように聞こえてくるのは、きっと札幌市民だからかもね。

 


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