長女が会津出身の居酒屋のマスターさんから教えてもらったという ”イカ人参” 。
いつだったか、お弁当箱より大きなタッパで持ってきてくれたことがありました。
イカニンジン???
タッパのフタをはがすと、そこにはマッチ棒のように切られた人参がびっしり。
細く切られたスルメが混じっていて、全体が薄く醤油色にからまさり、しんなりと光沢のあるオレンジ色をしていました。
材料はニンジンとイカだけだね、だからイカニンジン。
お箸でつまんで口に入れたらまあ、お箸が止まらないんです。
人参の甘みと歯ごたえ、噛むほどに口に広がるスルメ旨味、それが醤油のダシにからまさっていいあんばいです。
私はたった二日間で、大きなタッパのイカニンジンを完食してしまいました。
さっそく長女に作り方教えて!と聞くことに。
■ イカニンジン = 主な材料は人参とスルメだけ。
○千切りにした人参は、ザルの上から熱湯をかけるか、お鍋の熱湯にくぐらせて、しんなりさせる(煮てはいけない)。
○スルメはハサミで切ると楽ちん。
○めんつゆを振りかけてから、タッパやジッパー付きポリ袋に入れてしばらく置く・・・・おわり。
(今回使った麺つゆは3倍濃縮タイプだったので、通常の濃さに薄めて使いました)
一晩、二晩、冷蔵庫で漬け込むと、味がしみてさらに美味しいね。
■ 松前漬けのルーツか
『イカニンジン』は、もともと福島の郷土料理だそうです。
しかも、これが北海道の『松前漬け』のルーツらしい。
なるほど!!
どっかで見たことあるような感じがあしたもんね。
イカニンジンの他に、昆布、数の子、唐辛子、などを混ぜると確かに、『松前漬け』になりそうです。
イカニンジンは、いつも冷蔵庫にある人参とコンビニで売ってるスルメ(アタリメ)を使えばいつでも作れて簡単ね。
豪華じゃないから、あまり表にはでない料理かもしれないけれど、暮らしを支えているのは、実はこういうおかずなんだよね。
北海道にとっては、今や切っても切れない美味しいリンゴも、会津との大きなかかわりがあったからだそうです。
余市のリンゴは会津藩士のリンゴから>>
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