アイヌ刺繍の違いがちょっとわかりました

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アイヌ文化交流センターは、札幌の南区、小金湯温泉のところにありました。
ここはアイヌ民族の資料が展示してある他にも、アイヌ文化の体験講座もできる施設だそうです。

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神様への祈りの儀式に使う器や、漁に使う槍の細工など、自然と共に工夫をこらして生きるアイヌの人たちの暮らしを感じることができます。

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鮭の皮で作った靴。
冬になったら、この中に毛皮のインソールを入れると、とても暖かいそうです。

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その中でも、私がとくに興味を引かれたのが、アイヌの人たちが着ていた服。
あの独特の模様もさることながら、素材も色々です。

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これはオヒョウという木(ハルニレに似ている)の樹皮を使った服。

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これは、鮭の皮で作った服。

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そして、アイヌの人たちと言えば、独特の図柄が美しいアイヌ刺繍がほどこされた木綿の服です。
でも、どうしてこんな模様なんだろう。
それに、北海道で木綿が栽培された話は聞いたことがないし、ましてやアイヌの人たちは狩猟民族。
資料室の女性職員さんに訪ねてみることにしました。
あのすみませんが・・・

 

聞いていかった。女性の職員さんはとても丁寧に教えて下さったも。
「アイヌの刺繍は女性の仕事でした。色んな模様がありますが、これには何かの意味があるかとよく聞かれるんですよ。
例えば家紋じゃないかとかね。魔除けとしての模様かもという説もありますが、もっとも考えられるのは、やはりデザインとしての模様です」
アイヌの女性たちも、現代の女性と同じく、おしゃれだったんですね。

 

「ただ、よく見てみると、服の作り方が違うことがわかりますよ。これは服の表布の上に大きな布をかぶせ、刺繍をしながら切り取っていく方法です」
なるほど、かぶせた布の面積が広いですね。

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「こちらは、あらかじめ形に切ってある布をあてて刺繍を施す方法です」
なるほどなるほど、さっきの逆パターン。そう言われるとよくわかります。

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「この服は刺繍のみですね。なので細かな刺繍模様も作れますね。道東のアイヌの人たちに多いタイプの服です」
左右対称の刺繍が細かくて美しいですね。

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「刺繍の作り方は地域によって違っていたので、服を見ると、○○の所の人ですね・・・などと知ることができたわけです」
なーるほど!
今度からアイヌの人の服を見たときは、どこの場所の人たちかも見てみることにします。
展示されている服は触ってみてもいいそうなので、刺繍や布の感触がわかりますよ。

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それにしてもアイヌの人たちは、どうやって木綿を手にいれたんですか?
「ずーっと昔から、和人や朝鮮の人たちと交易していたからなんです。外にある船、ご覧になりましたか?あのような、もっと大きな船で朝鮮半島など、いろんな所へ行っていたんですよ」
そうだったのか!
あとで調べましたら、琉球王国(沖縄)の人たちとも、古くから交易をしていたそうです。

 

アイヌ民族と言えば北海道と思いがちですが、もともとは東北にもたくさん住んでいました。
北海道新聞の記事によると、青森、岩手、秋田の3県にいたっては「シラヌカ」「オコッペ」など北海道と同じ名前の地名がいくつも残っているのはそのためだそうです。
結果的に、北海道に追いやられたということのようです。
もしかしたら、本州のもっと南の地域にもアイヌ語が残っているかもしれませんね。
『○○ナイ』とか『○○ベツ(ペツ)』の付いている所は、アイヌ語かもね。

 

文字を持たなかったアイヌの人たちは、真実をなんぼねじ曲げられてきたことでしょう。
多くの場合、歴史というのは強い側が作るものだからね。
ここに来て、知らなかったことが一つわかると、いきなり大きな扉がまた1枚、開いたような気持ちになりました。
知らない世界が見えてくるって、わくわくしちゃうね。

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札幌市アイヌ文化交流センター
入館料 大人 200円
〒061-2274 札幌市南区小金湯27番地

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アイヌ刺繍の違いがちょっとわかりました」への4件のフィードバック

  1. すみれ

    私は実家が白老なのに ほぼ知らない領域でした 刺繍などは見かけたことがあり 色とりどりのパッワークと違いシンプルで独創的な図案 逞しさが伝わるというか 美しいなぁと思ってはいたのですが 色々ぽぷらさんのお蔭で学べました
    鮭の皮の服や靴は 固くてパリパリしてなかったのかな?とか思ったのですが 物を大事にし丁寧に縫い繋ぎして上手に着こなし履きこなしていて 創意工夫が感じられ素晴らしいなと思いました
    下から6番目の画像は フクロウに見え 羽の模様は四葉のクローバーに見えたのです~♪

    返信
  2. もみじ

    素敵ですよね。
    阿寒湖のアイヌの方にチェーンステッチで模様を刺していく
    というお話を伺ったことがあります。
    模様が北部ヨーロッパやツンドラ系の北方民族などと
    共通性があるところも興味深いところです。
    やっぱり身近な動植物や自然からデザインの着想を得ているのでしょうね。
    アイヌだけでなくウィルタの模様もとても素敵ですよ。
    それから、民族楽器のムックリは竹製だったはずだけど
    どうやって竹を手に入れていたのかしらという疑問が
    これですっきり解決です。
    そういえば、干し柿の信州人が
    信州にも山の奥地にアイヌが住む部落がいくつかあると話していましたよ。
    和人である自分たちもアイヌのイナウとそっくりなものをこしらえて
    神棚に供えたりする習慣が昔からあったそうで
    道東旅行で阿寒のアイヌ資料館(?)に寄ってイナウをみた時には
    そうとう驚いたそうです。
    それから道東アイヌの囲炉裏の形は鳥居の形だそうです。
    囲炉裏を知ってる信州人に教えてもらいました。
    ストーブ生活の道民にはまったく気づかない事実でした。

    返信
  3. ぽぷら

    すみれさんへ
    アイヌの模様は美しいですね。
    私も、鮭の皮の服は、犬とか熊とかにかじられないものかなあと思いました。
    それと、確かに、フクロウに見えますね。見れば見るほどフクロウに見えて来ちゃいました。
    もしかしてそうかも!
    なるほどーーー。

    返信
  4. ぽぷら

    もみじさんへ
    イナウは、あのフサフサしたものですね。
    ものすごーく勉強になりました。信州人の方はとっても驚いたんでしょうね。
    道東アイヌの囲炉裏の形は鳥居の形というのにも。とても興味をひかれました。
    見る機会があったなら、よーく見てみたいと思います。

    返信

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