北海道・札幌発・だべさ通信5

スズメバチの巣 作り始めから20日間の記録

スズメバチ
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5月25日。
草むらの中に入っていくスズメバチがいました。

 

始めは女王バチがたった一匹で作り始める

 

もしかしたら、このあたりにスズメバチの巣があるのかも知れないと思って草の下を覗いてみると、一匹のスズメバチが、口から何がグッチャカミカミしたものを、木の枝に貼付けています。
巣を作り始めているようでした。
という事はもしや、このハチは、女王蜂!?
小さな細い枝には、すでにラッパのような形のものが出来ています。

 

 

彼女は、数分の間その作業をしてから、また何処かへ飛んで行きました。

スズメバチの巣

 

 

 

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

次の日、どうなっているかしらと見てみると、いたいた・・・

スズメバチの巣 作り始め

 

 

傘の下に六角形の部屋

 

 

相手はスズメバチだから、おっかなびっくりだったけど、彼女は巣を作るのに夢中なのか、私を威嚇する事もしない。
今は最初の子どもたちを増やす事にだけ集中しているのかな。
このまま数日のあいだ様子を見て、巣の作り方を観察してみる事にしました。

 

 

 

こちらはその翌日、27日の巣の様子です。
すでに、幼虫の部屋が6個作られていました。
そして、中には白い卵のようなものも。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

28日。
巣を横から見た所です。
大きな傘ができています。
幼虫の部屋を守るための外壁ですね。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

6角形は地球上でもっとも安定した形

 

29日。
幼虫のベッドは6個。
夫々に1個づつ卵が産みつけられています。
調べた所によると、種類によっては若干違うけれど、スズメバチの卵は5日ほどすると幼虫になって、4度ほど脱皮を繰り返すそうです。
最後の幼虫の時期になると、部屋に繭のようフタを作り、一ヶ月ほどでスズメバチになる。
部屋は6角形をしていますね。
地球上でもっとも安定した形が6角形なんだそうですよ。

 

 

スズメバチの巣 作り始め

 

 

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5月30日。
彼女の作る巣の傘はだんだん大きくなりました。
直径は5センチくらいでしょうか。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

巣の素材は木の皮や草と唾液を混ぜ合わせる

 

5月31日。
巣には、模様ができています。
材料は、木の皮や草などを噛んで唾液を混ぜ合わせたものだそうで、和紙みたいに見えます。
色の違いは、そのときの材料の違いで変わるんでしょうね。
確かに、草を噛み噛みしているときもありました。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

6月2日。
この頃になると、巣はテニスボールくらいの大きさになっていました。
巣の下の鏡をそーっと入れて観察します。
ベッドは9個になっています。
疲れているのか、じっとして動きません。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

6月4日。
卵を見てから10日ほどが過ぎました。
見た目は変わらないように見えるけれど、もう、一回目のサナギになっているのかな。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

6月7日。
彼女はこの日も休んでいるところでした。
でも、4日の巣の模様と比べると、随分と巣作りが進んでいるようです。
形も、お椀型になってきました。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

6月9日。
巣は殆ど丸くなって、巣田の丸みにさしかかってきました。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

15個の子供部屋には白い卵が

 

6月12日。
巣はすぼまって、奥の様子を伺うことはできなくなりました。
でも偶然、お日様が鏡に反射して、巣の中が明るくなりましたよ。
全部で15の子供部屋が見えます。

スズメバチの巣 作り始め

 

 

 

6月14日。
観察してから20日くらいが過ぎました。
スズメバチの巣の外側が完成したようです。
サナギも、もしかしたら次の脱皮を終えたかもしれないです。

 

 

 

このスズメバチが、なんという種類かはわかりませんが、彼女がたった一人で巣を作っている様子を観察できたのは、とても貴重な体験でした。
でも、あと10日もすると、最初の子どもたちが生まれてきそうです。
彼女には申し訳ないけれど、そろそろ、役所に駆除のお願いをしようと思います。

スズメバチの巣 作り始め

 


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2 Comments

  1. すみれ

    観察日記 見事です お疲れ様でした 健気なスズメバチとぽぷらさんに拍手喝采!
    ラストの写真は 和紙の提灯みたいに見えてきますね(模様の ぼかしラインも芸術的?)
    先日見た小冊子に 小さじ一杯のハチミツ 実はこの量(約7g)1匹の働き蜂が一生かけて作ることができる最大量なんだそうです ミツバチの寿命は約1ヶ月 そのうち蜜を集められる期間は10程?
    そう知ると一杯のハチミツが愛おしく思えてきますよね

    Reply
  2. ぽぷら

    すみれさんへ
    毎日見ていると、和紙のような巣の模様も芸術的だなあって思いました。
    ミツバチは一生にスプーン1杯の蜜を作るんですね、知りませんでした。
    それだも、本物のハチミツは高価なわけですね。
    今日、役所に電話をしました。
    明日にも、スズメバチの巣は撤去されてしまうでしょうけど、仕方ありませんもね。

    Reply

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