北海道・札幌発・だべさ通信5

我が家の前に落ちてたゴミを知らないおじさんが拾ってくれて

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買い物帰りの道すがら、私のずっと前方に、大きなゴミ袋と火バサミを持ったおじさんが歩いているのが見えました。
おじさんは、道ばたのゴミを見つけてつまんで袋に入れてる。
また歩いては立ち止まりゴミをつまんで袋にポイ。

 

おじさんは時々立ち止まるので、だんだん私との距離が近くなってきます。
あ、またゴミをつまんでる。お菓子の袋のようです。
この先に行くと我が家の前なんだけど、おじさん、まだまっすぐ歩くのかな?

 

 

おじさんが拾ってくれたのは我が家のゴミ

 

とうとう家が近づいてきました。
あ、そういえばさ・・・・・
私がさっき家を出たとき、家のすぐ前に空き缶が転がっていたんだっけ。
私はその缶を見て「しっかし誰だい!ウチの前に缶なんか転がしちゃってさ!あっちに転がっていってほしいもんだわ」と心の中で文句タラタラ。
かといって拾う事もしなかった。

 

 

はたしておじさん、我が家の前にさしかかりました。
おじさんは、その缶を見つけると迷わず火バサミでつまみ、ポイッと袋の中に入れました。
ああ〜〜〜、恥ずかしい・・・・・
私がこの家の住人という事を悟られたくない。そんな気持ちが頭がよぎり、思わず、ゆっくり歩きで距離をおいちゃった。

 

 

だいたい文句ばっかり言ってるヤツに限って行動が伴わないもんだ。
黙って行動する人のなんてカッコいいことか。
心の中でおじさんの背中に言いました。
”どうも すみませんでした”  


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