公園に咲いているピンク色したタニウツギ。
花の形がラッパのようです。奥に行くほど狭いので、蜂は迷うことなくまっすぐに密を吸いに行けますね。
このタニウツギ、調べてみたらなんと死者の骨を拾う箸の材料だったそうです。
それでついた名前がシビトバナ(死人花)とか、ソウシキバナ(葬式花)。
それから、山一面に咲く花の様子がまるで山火事のように見えるので、カジバナ(火事花)という名前もあるそうです。
そんな理由から、地方によっては縁起のよくない花として庭に植えるのを嫌がる所もあるんだとか。
動物も植物も、その名前はみんな人間の都合で付けられますね。
山一面に咲いていたタニウツギを見た人は、その燃えるような色の鮮やかさから、火事のイヤなイメージを想像したのでしょう。
同じような形の花でも、ツツジの花の咲く山を見た人は、燃え上がるエネルギーを感じたのか、函館に近い恵山のツツジは、山一面が燃えるようなピンクやオレンジ色に染まっても、多くの人達から愛されています。
最後に人を看取るのがタニウツギだとしたら、そんな彼らこそ、もっと愛されてもいいのではないかな・・・・
これからは、タニウツギを見るたびに、そんな事を思い出しそうです。
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