北海道・札幌発・だべさ通信5

カタクリの種を運ぶアリ発見!

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雪解けあと、5月の林を紫に彩ったのはカタクリの花でした。
今では花の影も形のないけれど、その変わり、種の入った大きな実を付けていました。

カタクリ種

 

 

植物って、種を運ぶ為に色々な方法を考えますよね。
例えばタンポポやポプラのように、風の力を利用して種をてフワフワ飛ばして遠くに運ぶ植物や、美味しい果物を作って鳥たちに食べてもらって種を遠くに運ぶ方法を考えた植物もいます。

 

 

カタクリも考えたんだべね、高い木々で覆われているカタクリは、風が吹いても空高くは飛んでいけないし、かと言って、鳥たちのお腹を満たすくらいの果実は作れない。
したら、どうすりゃいいのさ!!
私ならもうここでガクっときちゃうわ。

 

 

でもカタクリはさすがだね、” アリなら運んでくれるんでないかい?! ” と気付いたんだね。
そこで、アリが大好きな『エライオゾーム』という物質を自ら作り出し、それを種に付けてアリに食べさせてあげるかわりに、遠くに運んでもらう事にしたというのです。

アリはセッセとカタクリの種を運んで、美味しい『エライオゾーム』を食べたあとは、種をポイ!っと捨ててしまうそうです。
カタクリはこうして子孫を増やしていく事に成功しました。
論より証拠、アリたちが種に集まっていました。

カタクリの種

 

 

世の中、自分の利益だけを考えていたので生きていけませんね。
双方が、お互いの役に立ってこそ、世の中は動いているんですもね。
カタクリはこれでまた、来年少し離れたどこかに、新しいカタクリの芽が顔を出すことができるのでしょう。

日だまり公園にカタクリの群生が見られるのは、笹を刈るなどの保護する人の力と、種を運ぶアリたちの共同作業だったのですね。

カタクリの花<2016,5月撮影>

 


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4 Comments

  1. t22t

    今回も、素晴らしいお話有難うございました
    蟻もキャリアーだったのですね 虫等の食料を運んでいるのは時々身請けますが、種まきもしていたのですね
    エライオゾーム もはじめて知りました
    博識家 どのように勉強されておられるのでしょうかね  身につけたいものです

    Reply
  2. すみれ

    カタクリの風船?初めて見ました知りました ときめきキュン~♪
    いまうちの庭 芍薬が咲いているのですが 甘い香り?蜜?・・蟻が高い高い花の場所まで到達し群がっています そして静かに おそるおそる茎をつたっておりてくるのでしょう(サーカス技)
    あんた何回?一日これをやってるのさって感じです
    しかし蟻の群がる近くには 蜘蛛が糸を静かに静かに壁伝いに何度も往復して じっと獲物がかかるのを待っているのです・・・時々 やぶ蚊やカンタンなどが 知らずに?息絶えています
    時々その蜘蛛の巣を一刀両断しているのは あたいです! 自然の流れってもんは果てしなく凄い

    Reply
  3. ぽぷら

    t22t さんへ
    実際に、カタクリの種をアリが運んでいる様子を見たのは初めてでした。
    アリも種まきをしていたんですね。
    種が運ばれる方法って沢山あって面白いですね。

    Reply
  4. ぽぷら

    すみれさんへ
    シャクヤク、奇麗でしょうね。
    我が家の蓮カップもそろそろ塾してきたもので、アリが列を作っています。
    アリよりもうわてなのがクモで、クモよりもうわてなのがすみれさん!!

    Reply

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