北海道・札幌発・だべさ通信5

『あくまき』は豊臣秀吉や西郷隆盛も食べた?

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『あく巻き』(灰汁巻き)は、鹿児島県など南九州地方でよく食べられている和菓子で、もち米を灰汁で炊いたものだそうです。
思いがけず、鹿児島県から送っていただきました。

 

しっかり包まれた孟宗竹の皮を開くと、中から現れた『あく巻き』は飴色でツヤツヤ。
触った感じは、ポテポテと柔らかい。
食べるときは縛ってあるヒモで切ると切りやすいみたい。
なるほどなるほど、ちょっと切ってみて。
次男が『あく巻き』を縛っていたヒモで、スーっと切りました。

あくまき

あくまき

 

 

旦那さんが一口食べて「ああ、灰汁の風味がする」と言いました。
ほんとうだね。しっとりしていて、初めて食べたのに、なんだか懐かしい感じがする。
それは撒きストーブで育った遠い子どもの頃の記憶かもしれないです。
山から採ってきたワラビを、母がよく撒きストーブからでた灰汁でアク抜きをしてましたっけ。

 

 

旦那さんは きな粉を普通くらいにまぶして食べたけど、私なんか小さく切って表面積を増やしたもんね。
したら きな粉いっぱい付けられるから、すんごく美味しかった。

あくまき

 

『あく巻き』についてウィキペディアで勉強したら、もーっと美味しく食べられるんでないかい?!
という事でなになに、『一説では、薩摩藩が1600年の関ヶ原の戦いの際、または1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日持ちする兵糧として作ったのが始まりといわれる。西南戦争の際には西郷隆盛が保存食として持参』
そ、そんな歴史のある食べ物だったのか。
他にも『平家の落人によって伝えられたとか、たまたま焚き火に落としたおにぎりが腐らなかった・・』などなど、色んな説があるそうです。

 

 

水分が多いのに日持ちがよいのは
『”長時間煮ることによる滅菌” ”木の成分による抗菌””アルカリ環境による雑菌繁殖の抑制” ”竹の皮による抗菌” などなど、幾重にも施された殺菌効果のよるものである・・・・』
すんごいねー、感心しちゃうね、昔の人はほんとすごい。

 

 

人間の生きる糧である食べ物を、どうやったら少しでも長く保存できるのかという事は、その土地の環境の中にちゃんとあるってことなんだね。
薩摩藩の兵士たちも豊臣秀吉も、西郷隆盛も食べたかもしれないけれど、こんなに きな粉はまぶせなかったと思うわ。

 


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4 Comments

  1. テト母

    灰汁巻き、美味しいでしょう。
    私もきな粉をいっぱいまぶして食べるのが好きです。
    鹿児島の物ですが
    こちらでも時々売っているのでよく買います。

    Reply
  2. すみれ

    食べた事ないです 素朴で優しい味が?想像できました
    個人的には きな粉が まぶさったお菓子なんかは 見た目も心もお腹もホッコリしてきます♪
    秀吉は 確か実家がお百姓さんの家だったようです なので何かしらの工夫が?解っていたのかも知れませんね 秀次が弟なんですが今回 大河ドラマ真田丸で注目されている人物 ということで週末目が離せません解りやすいドラマなので今更ながら歴史を結構深く知ることができています  

    Reply
  3. ぽぷら

    テト母 さんへ
    そうなんですか。きな粉いっぱい付けると美味しいですね。
    黒蜜もいいなあなんんて思いました。

    Reply
  4. ぽぷら

    すみれさんへ
    素朴はお菓子はいいですね。
    最近は、歳のせいか、とくにそう思うようになりました。
    昔の人の知恵って、すごいなあと思います。遠い昔に思いをはせてみるのと、いっそう美味しくなりそうです。
    ドラマ真田丸は大人気のようですね。
    すみれさん、歴史、詳しいですね。

    Reply

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