PR
婆ちゃんの定期検診は、いつも、採血から始まります。
婆ちゃんは順番を待ちながら、「針さすのに、上手な人と下手くそな看護婦さんがいるから困るのよなあ。あ〜あ」と、もう飽き飽きだという顔をして言いました。
「今日は上手な人ならいいけどね」
しばらくすると 『あきよさ〜ん、どうぞこちらへ 』 と看護士さんの声が、ほら、婆ちゃんだよ。
『あきよさんこんにちは!』
「はいどうも、ほほ」
『あきよさん、調子はいかがですか?』
「ええ、変わりないです、ほほ」
看護士さんは、差し出した婆ちゃんの右腕をゴムでギュギュっと手際よく縛ってから、注射針をプツっと刺しました。
みるみるうちに試験管のような容器に血液が入って、はい、おしまい。
看護士さんは、注射針の跡に、大きめの綿をテープでペタっと当てから
『小さい絆創膏もそばに貼っておくので、血が止まったら張り替えて下さいね』
と言って、大きな絆創膏の少し離れた所に小さな絆創膏を貼ってくれました。
それから
『血が止まるまで、注射したところを手で抑えていて下さいね』とも言いました。
「はいどうも、ありがとうございました」
「婆ちゃん、今日の看護士さんの注射、どうだった?」
「まあまあだべよ」
「そうか、でもきっと上手な看護士さんだったと思うよ、ほら婆ちゃん、抑えている所が違うもん。そっちは針を刺していない方の小さい絆創膏の方でしょ」
婆ちゃんは、抑えている手をパッっと移動。
「ああ、こっちだったか!」
フフフフ、はっはっは、ヒ〜ヒッヒッヒ、車いすに座ったまんま、背中をまん丸くして自分のツボに入っちゃったみたい。
ささ、動くよ。次はレントゲン、2階だね。
は〜はっはっはっは・・・ヒ〜ヒッヒッヒ
母上様 少しお年を召されましたですね
素直に看護婦さんの上手をいわれないですね
「まあまあだべよ」
でも、身体は正直ですね 手が素直に反応してますね
いつも、仲の良い母子ですね
見本ですね
私も 時折 母の通院へ一緒に行くと
採血からはじまるので 同じような会話をしていました
あの ちょこちょこっとした
看護士さんとの世間話がいいんでしょうね?
患者さんをリラックスさせてくれるのでは・・?きっと
私の個人的 意見ですが・・・
人間 歳をとっていくと やはり病院などの施設は?
待ち時間が多いので 話し相手というか介助してくれる人が
いてくれると 安心なんじゃないかなぁと思っています
まして身内ならなお更うれしい 行きも帰りも何の心配もなく・・
せめて心の?体の?負担を軽減させてあげたいですよね 笑
最近は、病院に行く回数も増えました。
注射は何度やっても慣れないですよね。
看護士さんの上手へたは、とても気になるところですもね。
そうそう、待ち時間は長いですよね。
得に大きな病院は尚の事。
この日も一日がかりでした。