北海道・札幌発・だべさ通信5

ウミガラスはカラスだけれど絶滅危惧種

天売島 航空写真
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北海道の西にある島天売島。
隣りにある焼尻島が平坦な地形なのに対して、天売島は断崖絶壁が続く島です。
人口は300人ほどだそうで、5~7月にかけて毎年、絶滅危惧種のウミガラスが毎年繁殖にやってくることで有名です。日本ではこの島でだけ繁殖するんですって。

 

崖の途中の小さなすき間などに巣をつくるので、ここには天敵はやってこない。だから他にも、真っ黒な体に白い目の回りと真っ赤な足のケイマフリや、繁殖期になるとヒナに与える魚をどっさりくわえて、夕方の海岸に戻るウトウたちの姿も見ることができて、その光景もすばらしいそうです。
鳥達にとっては楽園なんですね。

ウミガラスの別名はオロロン鳥。だから北海道の西の海沿いの道路のことをオロロンラインって言っています。

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ウミガラスは以前は8千羽もいたのに、一時は20羽まで激減したそう。
8千から、たったの20羽になったなんて大変!
ウミガラスは海に潜って魚を捕まえるので、漁網にひっかかったり、カモメやカラスにやられちゃったり、あと、観光客が巣に近づいたりすることが激減した原因と考えられています。
でもそんなときに考えた作戦が面白い。ウミガラスそっくりの模型(デコイ)を置いて、遠くからやってくる本物達を誘ったんです。

 

 

ニュースでも、デコイのウミガラスがたびたび登場しました。
鳴き声も出るんですよ。オロロ〜〜ン(オロロ〜〜ンは鳴き声の様子だそうです)
遠くからやってきたウミガラスが、『おやや?あんな所に仲間がいるんでないかい?したら行ってみるべか・・・・』となる?わけです。

 

 

 

私は高校生の時に天売島に行ったけれど、現在のようなフェリーではなくもっち小さい船だったような。
船酔いがひどくて観光どころではなかったんです。惜しいことしなたあ。
でも、10年ほど前、空から天売・焼尻島に行く機会に恵まれて、グルリと空から見学することができました。
その時の写真がこちら。羽幌町のホームページで使用して頂いています >>
(商業写真なので加工してあります)

 

鳥達の楽園は、島の手前あたり。崖が続いているところ周辺です。
人間はここからは見にくいのですが、島のむこう側になります。

天売島 航空写真天売島
デコイ作戦のかいあってか、2014年には51羽が飛来し、17羽のヒナも生まれ巣立ったと報告されました。
はたして、デコイに誘われて来たと思われるウミガラスたちは、実際に来て見たら、人形?と思ったかどうかはわかりません。でも、ウミガラスが増えてきているのは嬉しいね。

一度、死ぬ前に見にいくぞ。

写真は天売島に行く船の港、羽幌港です。
人背よりも高いウミガラスのモニュメントがありました。今でもあるのかな?


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