連日の残業も終盤に入り、やっと先が見えてきたころ、長女が体調不良を訴えてやって来ました。仕事は一時中断。長女が病院に行っている間、私は1歳の王子と過ごすことに。昨年末から、ひたすらパソコンの前にいたもので、私も気がめいっていたところだから、ここらで時間を置いてみるのもよいかもしれないと気持ちを切り替えることにしました。
王子と2人でお留守番をしていたお昼過ぎ、現場に行っていた旦那さんから電話だかかってきました。
「あと10分で戻るからパソコンの電源を入れといてくれ」
『わかりました』
そんなに急がなきゃならないようなことがあったのかな?もしかして、カメラのデータにマズいことでも生じたのか?
ま、とにかく、電源を入れておきましょう。
間もなくして、ピンポーン。
あ、じーじかな!?お迎えにいきましょうね。王子を抱っこしてドアを開け、
『じーじお帰りなさい! あ!』じーじの後ろに仕事関係のお客様が!
「どうもどうも、あ、お孫さんですか?」
『あ、はい、そうなんです ほほほ』
慌てて事務所に戻ってその辺を片づけるも、事務所はさながら遊園地状態。
さっきまでお昼寝していた布団、足でこぐ車アンパンマン号、磁石でくっつく魚釣り、最近 ”あお〜“ と言えるようになった青いボールなどなどが、上手い具合に散らばっています。窓のふちにはお水をこぼして濡れちゃった服も干してある。
「すいません、ちらかってまして、、、、」とにかくこの状況をなくすべく、王子を抱えてワタワタと走り回って片ずける。
もちろん、お客様はそんな状況でもニコニコしながら要件を済ませて帰って行かれました。
ですが、ああ・・・・・・なんだかなーーーー
旦那さんは、「だから電話したべさ。客と一緒だからオモチャ片付けれってことを察しなきゃ。車の中で、“ 今、うちのカミさんは毎日夜遅くまで作業してるんですよ”って、散々 言ってたんだから」
そ、そんなこと言われたって、わかんないじゃないですか!
ま、仕方ないっしょ、もう終わっちゃったんだから。ねー王子。王子は小さな人差し指で、青いボールを指差して ”あお〜〜“ そうだね、青だね。
それにしても長女はどんな具合かな。もしや、あんなことになって、こんなことになってしまったら、王子を私が育てることになるやもしれない。
万が一そうなったときには、覚悟を決めなくっちゃ。
夕方になって長女が帰って来ました。
色々精密検査をしてもらった結果、先生の見立てでは、疲労などでホルモンバランスが崩れたのだろうということで、大事には至らなかったようです。
よかったよかった。反抗期になった王子と、そんな王子と格闘して疲れきっている自分の姿の妄想が、風船でも割れるように消えました。
昨夜は、私が王子のお相手をしている間に、長女が夕食の支度。
「ついでに、台所、掃除しておいたよ」と言うので行ってみると、こないだまで油でペタペタしていたガスコンロもシンクもピッカピカ。
ありがたやありがたや。
さて、今日からまた、作業の仕切り直しです。
そうそう、今度からは電話での合言葉を決めとくといいかもね。
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