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それはまだウトウトしていたときでした。
ピロロロ～ン ピロロロ～ン ピロロロ～ン！！
すさまじい音とともに、スマホが鳴り響く。
いつだったか大雨警報の時にも流れた時のような警戒音（サイレンではなく）です。
わわわ、もしや目覚ましアラーム間違えてセットした？？？
ショボショボと携帯を見れば、真っ黒画面に緊急速報『北朝鮮からミサイルが発射された模様』との文字が見て取れる。
それから、『この地域の上空を通過』とも書いてあったように思う。
『野外にいる場合はただちに近くの丈夫な建物や地下に避難・・・・』
『対象地域 北海道・青森・秋田・新潟・・・・・・長野 （総務省消防庁）』
長野？
ちょっちょっと待ってよ。
北海道から長野までどんだけ離れていると思ってるんだべか。
いいかげんだ。
もしかして、また間違って流しちゃったんでないの？
それとも訓練？
それでなくてもここ数日はあまり寝ていないんだからやめて欲しいわまったく・・・・・と、
私はぜんぜん、のんきでした。
でもそのあとのニュースを見てあっけにとられたもね。
北朝鮮が撃ったミサイルは、本当に、北海道をかすめて飛んで行ったのね。
午前６時を少し過ぎたころに北海道上空を通過して襟裳岬東方1180キロあたりの太平洋に落ちたらしい。
あの警報は、最近 にわかに言われている 『Jアラート 』ってやつだったのか。
まさか、この平和な日本の、しかも自分の頭の上をミサイルが飛ぶなんて信じられない。
戦時中に地域の拡声器から発せられた空襲警報と、機械は変われど同じじゃないか。
でも戦争を経験した人達は、空を飛んでる敵機を見ていたのかと思うと、その恐怖はそんなだったろうとゾゾっとしました。
やだやだ。
若い人達が死んじゃうところは見たくない。
え、年寄りならいいのかって？
だってほら、順番で死ぬのが、一番いいんでないかい。
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