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え～と、洋服にシュパシュパかける匂い消しの詰め替えはどこかなー。
西友の商品棚をウロウロしてました。
このあたりだよなきっと・・・
「こちらですよ」
え？
それは杖をついたお爺さんを案内してきた店員さんの声でした。
「これとか、こっちもそうですよ」
あ、それは私が今探していたやつでしょや。ちょうどいかったね。
お爺さんは、杖をついていない左手を棚に伸ばしましたが『どれだったかなー』と、迷っているみたいです。
棚には洗剤や柔軟仕上げ剤も同じ形で並んでいます。
店員さんは、その様子を見て、「あ、そちらではなくて、こちらのほうですよ」と言っています。
「香りも色々ありますよ、こちらは『ふわりそよぐ草原のかおり』で、こちらは『ふわりおひさまの香り』『お花の香り』もありますよ」
ひとつひとつ手に取っては、お爺さんの顔を見て話しかけています。
『お花の香り』は、本当は『くつろぐフローラルブーケの香り』なんだけど、フローラルって言ってもわからないだろうから、きっと『お花の香り』って言ったんだね。
お爺さんに応対しているぽっちゃりした店員さんは、私と同年代くらいです。
品物の場所を尋ねてきたお客さんがお爺さんだったから、すぐその場を去るのは忍びなかったのでしょう。
なかなかやるな。こういう時の気配りは、中年のおばちゃんにこそできるワザなのよ。
私の欲しい商品は、二人の間に腕を伸ばせば取れるんだけど、ここはちょっと待つ事にしよう。
お爺さんは、その商品をカゴに入れて、棚から離れて行きました。
さて私もコレを買おうっと。
でもよく見ると、この棚の殆どの品物は、商品名の他には『匂いを抑える、いい香り、雑菌を抑える』などとは書いてあるけど、『洗剤』なのか『おしゃれ着用洗剤』なのか『柔軟仕上げ剤』なのか『匂い消し』なのかが書いていない。
これじゃあお爺ちゃんどころか、私もわからないよ。
え？どっかに書いてあるしょやって？商品の裏側に小さく書いてあっても・・・・・見えんのじゃ！
私にもどなたか説明して下さる店員さんがついてくれたら、新しい商品も買っちゃうんだけどなー、カッコいい店員さんだったら、2個買っちゃうかもな。
