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イモ掘らなくっちゃ！茎を持ち上げると、根っこの先からイモが登場しました。
おお、いいんでないかい！
それから次男が畑にクワをサクっと入れて、ククっと上げると、黒い土の中からげんこつのようなジャガイモがゴロンところがりました。
おお〜！！さっそくしゃがんで、バケツに放り込みます。
またククっと上げると、またまたゴロン。
なしてなんだか知らないけれど、最初のうちは、はっちゃきに（夢中に）なってしまうんだよね。
次男の掘ったあとをペンギンのように歩きながら、地上に現れたジャガイモを拾い集めました。
すぐバケツがいっぱいになっちゃいます。
本当は、用意したネコ車（三輪車）に何杯か入れてから、物置の方に運ぼうと思ったんだけど、え〜いこのまま運んじゃえ。
イモの入ったバケツを両手にぶら下げ、運ぶ事にしました。
掘ったあとの畑を、今度は婆ちゃんが「イモが残っているべよ」とか言いながら、杖のかわりのボッコ（棒）で土をシャッシヤッっとかき分けています。
たいがい、あとから、大きなイモがコロンと登場するもんね。
最初は はっちゃきだったバケツ運びも、足がヨロけそうになってきちゃったわ。でも、そろそろ終了です。
あ〜いかったいかった。
「おら明日でも、 またクワで土かまかす（混ぜる）わ。したらまたイモが出てくるかもしれないもな」
そうだね。たいがいコロンって出て来るんだよね。
「んだ〜、せっかくのイモいたわしいべや（もったいないでしょ）」
結局、イモを運ぶために出しておいたネコ車は使いませんでした。
そうだ、婆ちゃんこれに乗って玄関まで行ったらどう？
「んだな〜」
緑のネコ車に、婆ちゃんはお尻をスポっと入れて「はい、いいよ」と合図を送ると、次男は人力車よろしく、婆ちゃんを乗せて動き出しました。これ、けっこういいかもね。
