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婆ちゃんは、前日から餅米を幾つもといで、”うるかして”おきました。
今日は毎年恒例の餅つきです。
”うるかす”は”水分をしみ込ませる”という意味の時に使う方言です。
なんと言っても、我が家の餅つきのすごいところは、昔ながらの薪ストーブで餅米をふかす事。
義姉夫婦も私たちも、そこまで大掛かりにする事などないとは思っているのだけれど、お餅の大好きな婆ちゃんにしてみると、これぞ1年の集大成なんです。
11個のバケツには、みんな一升づつの餅米がうるかしてあるはずなんだけどね、見た目の量がどうも違います。
「おら、計ってといだも」と婆ちゃんは言うけど、なんとな〜くわかっちゃいます。
婆ちゃんはいつも、少しでも多くのお餅をつきたいと、一升プラスαのお米を研ぐんです。
そまま餅つき機に入れちゃうと、容量オーバーでうまく回転できず、今まで何度もアクシデントが起きているので、そこんところは義姉はちゃんとお見通し。「少しずつ、お米を減らしておいたからね」と私に耳打ちしてくれました。
だからバケツは13個になりました。
婆ちゃんはそれを聞いて、「おら、ちょびっと多めにうるかしてたもな。バケの皮が剥がれたな」と言いました。
「佐藤さんところに持って行くのは白餅と豆餅にするべ。田中さん所に持っていくのは白餅と豆餅。佐藤さんは豆と白・・・あれ?佐藤さんは今言ったか?」
婆ちゃん総監督は、何度も指を折っては勘定します。
大丈夫だよ。数を間違えても、あとから増えたとしても、数は2枚増えたのだから。
白餅、豆餅、今年は機械も止まることなく、順調に出来ました。
途中の休憩では、クルミ餅と、北海道では珍しいジュウネ餅も食べました。(ジュウネは次回でご紹介します)
餅つきもそろそろ終わりに近づいて、のしたお餅が何枚も出来上がった頃にかぎって、お客さんが来るもんだもね。
「こんにちは。うわあ、餅、ついたんだねえ〜」
婆ちゃんは、顔で笑って心で泣いて、「1枚もってけ」と言いました。
「あらあ、ウチも、餅つくんだよ。わるいねえ」
”餅、持ってかれて、いたましい(もったいない)ったらありゃしない”そんな婆ちゃんの気持ちもみんなお見通しでしたとさ。
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うらやまし。自分の所で作ったおもちは手間がかかるけど美味しいですよね。しょうね。子供が幼稚園の時に餅つきをやって、お手伝いがてら私もご馳走になりました。
辰巳芳子さんによると「うるかす」は方言と言うより
都会でだんだん使われなくなった古い言葉のようですよ。
手間を惜しんで使われなった言葉が多いようで考えさせられます。
それにしても、ちょびっと多めにうるかしといてよかったですね。
余分が早速役に立ったとは…。(笑)
懐かしい蒸かし釜
そうそう あんな風に段重ねして蒸しまたね。
小学生に上がる前までは、父のお姉さんの家で餅つき会
杵と臼でしましたね・・・(^・^)
納豆餅やきなこ餅 柔らかな内に食べた事忘れられません。
兄弟そろって 杵を振りあげて、
あいどり(水を餅に打ってくっ付かない様に母がしていました)
美味しかったでしょうね 羨ましいですよ(^^)
ろへろさんへ
ついたお餅は美味しいですよね。
それに、みんなでワイワイやりながらのお餅つきは、その時間が楽しかった分だけ、美味しさがアっプしますね。
もみじ さんんへ
そうなんですか。「うるかす」という言葉は、もともとあった言葉なのですね。今だに残っているのが北海道だとだとしたら、もっと言葉を大事にいて残していかなくっちゃと思いました。勉強になりました。
comfortable-life aさんへ
こんにちは~!
私も子供の頃、父たちが杵と臼で餅つきをしていました。
あいどりは母の役目で、立ちのぼる湯気の多さが今でも目にやきついています。懐かしくなりました。