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婆ちゃんは畑で大根を片付けていました。
でも、病院の予約が11時半なので、洗った大根を物置の入り口のコンクリートの上に置いて出かけました。
先生は、血液検査の結果を見て驚いた様子で言いました。
「おばあちゃん、貧血がかなりありますよ。ふらつかないで歩けましたか？」
すると婆ちゃんは
「ふらつくのよせんせ。わたし、ヒザが痛いからさ〜〜ココが痛くてふらつっくもなあ」と言いました。
先生は、今度は婆ちゃんの下まぶたを見て
「こんなに貧血なのに、色は悪くないから、びっくりだなあ」と言うと、
婆ちゃんは
「せんせ、私、目は悪いんです。ぼやけるし、目ヤニは出るし、歳とるといい事ないねえせんせ」と言いました。
「おばあちゃん、輸血していって下さい」
「！！・・・・・・・・」
予想外の展開に、私も婆ちゃんも戸惑ったけど仕方ありません。
ベッドに寝かされ輸血が始まると、婆ちゃんは言葉少なになりました。
そのうち、窓から差し込んでいた日差しは消えて、廊下のざわめきも静かになりました。
「おら、なしてこんなふうになってしまったんだべ。トメさんも逝っちまったし、は～もう大根なます（酢の物）は食べられねえ」と、大好きな大根なますはダメなのだと思い込み、天井を見上げて悲しげです。
あたりがすっかり暗くなったころ、看護士さんが ”はい、終わりましたよ” と優しく声をかけてくれました。
婆ちゃんは、
「あ〜楽になった、大根大根」と言いながら、上着の袖を３回くらいシュッシュッと空振りしてから腕を通して、一刻も早く家に戻りたい様子です。
家に着くなり、大根に直行！
「母さん、大根、物置さ入れれ」と言ったかと思うと、大根をボンガボンガと、今朝より早いスピードで私に転がします。
輸血効果恐るべし。
「大根の酢の物はダメなんでなかったの？」
と言う私の問いかけには
「・・・・・・・・・」
まったく聞こえなかったらしい。
定期健診ですか？・・・貧血がわかってよかったですね
しかも すぐさま輸血とは？先生の敏速な手段に感謝ですよね
鉄分不足は 精神が不安定になりがちと聞いた事があります
脳に伝達する操作が？遅くなるとか・・・・
おばあちゃんの様子を見てみると がぜん元気で？大丈夫そうですが？ 鉄分の多い食品をなるべく食べさせたほうがいいと思います
たとえば レバニラとか？ホーレン草？豆類 ゴマなど・・・etc
私は普段 ご飯にゴマをかけて食べています(３食とも夫のお弁当にも) 焼きそばやナポリタンの時もゴマをふりかけています
ゴマも日々 こうしてとっていくと知らず知らず鉄分が蓄積されているように思うのです？
うちのばぁちゃんも入院中に10本以上輸血しました。退院してきて、体調は以前より良いので、ばぁちゃんは台所に少し立ってやっているので、様子をみながらやってます。本人もじぃちゃんも病気は治ったと思っているので。私としては爆弾を抱えているようで、ヒヤヒヤなんですが今のところはばぁちゃんの無理のないように、やりたい様にさせています
いきなり輸血だなんて、びっくりしちゃいますよね。
でもでも。
みごとに復活されたようで、なによりでした。
いかった、いかった。
いつまでもお元気で大根なますが食べていけますよう。
「なしてこんなふうになったんだべ・・・・・」は身につまされてしまいました。
こうして人の生涯は時間と共に変化していって、、でも、それでもいつもの生活を維持できる事が何よりの幸せな生き方なのだと思いますね。
すみれさんへ
とても参考になるお話、ありがとうございます。
焼きそばやスパゲッティーにゴマをかけるというのはいいアイディアですね。
鉄分のある食べ物の事も考えないないといけないという事を考えさせられる出来事でした。
へろへろさんへ
おばあ様、台所に立たれているのですね。
ご本人の体の調子はよいのでしょう。
へろへろさんのひやひやされる気持ち、やりたいようにさせてあげる気持ちがよくわかります。
こればかりは、回りで接している人が一番よくわかっていることですもね。
お爺様、お婆様、おふたりを見守っていらっしゃるへろへろさん。頭が下がります。どうぞ、ご自分のお体も大切に。
もみじさんへ
いや～、本当です。
本人も、体がとても楽になったと言っていました。
見た目ではわからない事があるので、やっぱり検査は大事ですね。
フロリダの風 さんへ
本当にそう思います。
若いときは、老いるという事は何も考えずに生きてきました。
でも、だんだんと自分の事となって現実となると、生きて行くとはどういう事なのかと、異論んことを考えてしまいます。
どんな命にも必ず最後はやってくるのだから、健やかな最後を迎えるために、今できる事を悔いのないようにしたいと思うようになりました。