氷点下15度の名寄で育つ なよろ星空雪見法蓮草

真冬はどのこスーパーでも、 ”葉もの野菜” が高級価格ですね。
近所のスーパーでは、レタス300円、立派なグリーンキャベツは500円なんて時もありました。
なのでこの時期は、値段の安定している人参やジャガイモ、カボチャなんかを多く使います。
北海道では、土の下で保存されていた　”雪の下大根” や ”雪の下キャベツ”も美味しいです。
緑ものが欲しいときは、冷凍アスパラやブロッコリーなんかにもお世話になったりして。

真冬の北海道産ほうれん草

先日スーパーに行ったら、お高い野菜たちの中に、ひときわ濃い緑色のほうれん草が目に入りました。
値段は・・・３株入り298円。決して安くはないけれど、しっかり広がった葉が袋をパンパンにしています。
美味しそう・・・・・・見れば『なよろ星空雪見法蓮草』って書いてある。
名寄（なよろ）！？札幌より北の町。
距離的なことだけで言ったら、札幌までならけっこう近い。
北海道が産地とは嬉しいね、思わずカゴにポイ！と入れました。

きっとハウスで育てたものだろうけど、氷点下10度を下回るような寒い所で野菜を栽培しようと思ったら、ものすごいエネルギーがかかるんでない？もしや温泉とか？地熱発電とか？

氷点下で育つ北海道のほうれん草

帰宅して袋の裏を見てみると
『名寄市の12月の最低平均気温は氷点下10度。１月～２月は氷点下15度を下回る極寒の地。寒さの中で育つほうれん草は、寒ければ寒いほど自らを守り甘さを蓄えることから美味しくなると言われています・・・大失敗を５年間繰り返しながら試行錯誤し、６年目にして栽培方法を確立・・・・冬の寒さに耐えた『なよろ星空雪見法蓮草』を、お届けすることができるようになりました・・・』と書いてありました。

先日のテレビでやってた、『名寄のほうれん草』ってこれかっ！
たしか『ハウスの断熱効果の確立』とかなんとか言っていたように思う。
暖房だけに頼らず、熱を逃がさないための工夫が『氷点下15度を下回る極寒の地』でも育つ『なよろ星空雪見法蓮草』を作り上げたんですね。

冬のほうれん草は果物に負けない糖度

糖度と言うと果物を思い浮かべますね。いちご： 12～13度、りんご： 13～15度、メロン： 14度だそうです。なのに、この『なよろ星空雪見法蓮草』の糖度はは、なんと13度～14度！！
いちごより甘い？！メロンなみ！？
自信が寒さで凍らないように不凍液を作ろうと、どんどん糖分を作るそうです。
これは甘みが増えそうですね。

縮んで地面を這い、たくましく生きる

さらに、気温が低い事で現れるもう１つの現象は、給水能力が低下するために、葉が縮んで肉厚になる事です。
その伸び方も、地を這うように放射状に広がる。
それで、こんなにしっかりとした葉っぱなんだね。

さっそく、おひたしにしてみました。
熱いお湯に茎からサ～～っと入れて、ひと呼吸くぐすくらいです。
生産組合のおすすめの食べ方は『なよろ星空雪見法蓮草』しゃぶしゃぶだそうです。
ほうれん草の根元の部分をお湯にくぐす時間は16秒くらい、葉っぱは8秒くらいと書いてありました。

ではいっただっきます。
！！
お世辞でもなんでもないよ、美味しい！歯ごたえも違う。
テレビの食べ物のレポーターが、野菜や魚や、はては肉まで、やたらなんでも『あま～い』とスイーツのように連発するのを、眉間にシワを寄せて見る中年おばばですが、この旨味をなんと表現すればいいんでしょう。
深〜い旨味・・かな・・

試練に耐えた『なよろ星空雪見法蓮草』。
スーパーで見かけたら、どんな甘みか食べてみて下さいね。