いつだったかNHKの番組 ”ひるブラ” でやっていたんですけど、川の中のカニの形をした露天風呂で子ども達が楽しそうにしていた場面をみました。
なーんていい所なんだ。
そこは大分県竹田市にある長湯温泉の『ガニ湯』でした。
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長湯温泉は花王バブよりすごい炭酸泉
長湯温泉は、日本一の炭酸泉で有名な所だそうです。
入浴剤のバブってあるっしょ、泡のブクブク出るやつね。
それの天然バージョンなんですって。
炭酸ガスの泡が皮膚から浸透して血行を良くし、疲れを癒す。
長湯温泉の炭酸ガス濃度は、花王のバブのなんと7倍なんですと。
心筋梗塞をやった旦那さんは、この高濃度炭酸ガスの温泉に、以前からとても興味があったようでした。
ガニ湯はワイルドで開放的な温泉
それでね、この『ガニ湯』なんですけど、温泉施設があるわけではないんだけれど長湯温泉のお湯が川から湧いています。
ここの露天風呂は、昔から、地域の人達に親しまれてきたそうです。
長湯温泉のお湯につかるまえに、この『ガニ湯』に寄ってみたかったんです。
おお!あったあったガニ湯。
ガニ湯へ行くには、道路の反対側にある『ガニ湯入り口』という看板から降りて道路の下をくぐると行く事ができました。
なんと、道路の下が脱衣所になっている。
そこに、海パンをはいているお兄さんとすれ違いました。
両腕を組み、肩を振るわせながら、「お~~さむ!!」とつま先立ちで駆け上がっていきました。
ガニ湯に入ったんだね。
どんなお風呂かな〜〜
ガニ湯のお湯の大きさは三畳間くらいでしょうか。
お湯は、濁った緑色をしています。
お風呂の内側には長い年月を思わせる湯の花が波のように付いていました。
石でできたカニの口もとから温泉が出ています。
それがさ、このお湯の出方がまたカニらしい。
お湯がドバドバ出ているんじゃなくて、ボコボコ・・・・・・ボコボコ・・・・ボコボコ・・と、まさにカニ。
でも昔は石の間から自然とボコボコと湧いていたそうですよ。
どんなあんばいかな〜〜手を入れてみる。
ぬるいっしょ!
暖かめの温水ブールくらい??
このお湯に、さっきの若者が入っていたのか。
そりゃ寒いわ。
ガニ湯がいつもこの温度だとしたら、この季節に暖まるといのはちょっとムリ。
だからテレビでは、子ども達が海パンで遊んでいたのかも。
夏なら、最高だね。
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= 切ないガニ伝説 =
ガニ湯には『ガニ伝説』というものがあるそうで、それがまたイケてる。
むかしむかし、長湯温泉を流れる川にガニが住んでいたんだと。
ガニは、村の色白の娘に恋をした。
そして、自分が人間になって、娘を嫁にしたいと思うようになった。
そんなガニの気持ちを知ったあるお寺の僧が言った。
「寺の鐘を百回聞けば、人間に生まれ変われるであろう」
それを知ったガニが喜んだことは言うまでもない。
そこで、娘が湯をあびに来た時に、僧が鐘を突き始めた。
ガニは、川の中で心を踊らせながら、鐘の音を数えていたにちがいないね。
そしたらさ、鐘を突いていた僧も、娘のあまりの美しさに一目惚れ。
ガニを人間にしてやるのが惜しくなった。
僧は鐘を九十九まで突いたところで言った「ウッシッシ 娘はオレがもらう」(ウッシッシとは言わなかったかもしれないけど)。
ガガ〜〜〜〜ン
なんちゅう僧侶じゃ。
そして、僧が娘に近づいたとたん、いきなり空が雲で覆われたかと思う雨が降り出し、ダダーン! と、僧とガニの上に雷が落ちた。
しばらくして川の水が引くと、ガニの形をした大きな岩が現れ、無数の泡の湯が湧きだしていた。
以来人々はそこをガニ湯と呼ぶそうになった。
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美しい人間の娘を嫁にする事はできなかったけど、村人たちにはこれかもずっと愛され続けるガニ湯になったことは間違いないですね。
= ガニ湯 案内 =
営業時間=24時間
定休日=無休
利用料金=無料
駐車場=とくになし・・でも近くに止められた
そして、車はサイダーのような長湯温泉(ラムネ温泉)へ。
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