キツツキの小さな仲間、コゲラの写真を写していたら、白目みたいな写真も混じっていました。
コゲラに限らず、アカゲラでも、この白目状態が写ることがあります。これは鳥や爬虫類などが持っている3枚目のまぶたで 「瞬膜(しゅんまく)」 というそうです。
まぶたといえば、上下のまぶただけでパチパチするもんだと思っていたのですが、そうではないんですね。
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瞬膜は、ゴミなどの物から守るほかにも、鳥の場合は、飛んでいるときに目の乾燥を防ぐという役目もあるそうです。
半透明だから、飛びながら周りも見えるので、空をスイスイ飛べるというわけです。
特にキツツキの場合は、あのすんごい力で木を叩くので、目が飛び出さないように守ったり、叩いた時に飛び散る木クズから目を守るという大切な役目もあるそうです。
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
もし、瞬膜がなかったら、鳥たちは上下のまぶたをパチパチさせて、涙をしょぼしょぼ流しながら飛ばなくちゃいけなかったかもしれないね。
キツツキたちは、あんなに強く木を連打することもできない。
それに、叩いた木から飛んでくる木くずが目に入るたびに、ありゃりゃと木を叩くのを止めなくちゃならないからもう大変。
鳥たちは、空を飛ぶために少しで体を軽くしようと進化を重ねていくうちに、歯までをなくしてしまったと言うけれど、瞬膜はなくしませんでした。それほど重要なものということになりますね。
もし人間にも瞬膜があったなら、目にゴミが入ってチクチクすることも、冷たい風に当たって涙が出てくることもなかったかもしれないです。
人間は、進化のどこかで捨てちゃったんですね。
でも、ねえねえなんて肩を叩いて振り向かれた時に、瞬膜だったらちょっと怖い。
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