北湯沢温泉の中で、止まった所は北湯沢温泉郷 湯元 ホロホロ山荘という宿。
私たちの年齢になると、古くても静かでのんびりできる宿がいいです。
景子はヒザが悪くて布団だと起きるのが大変。それでベッドのお部屋にしました。
しかも畳なので、とっても あずましかった(居心地が良かった)。
部屋は3階だけど、傾斜地なので実際は1階です。
縁側に座ると外はすぐ林。
白い紙を張り合わせたような木の幹が、雪との統一感があってとても美しいです。
スラリとまっすぐ立っているのは白樺、枝振りが広がっている木はダケカンバかなと思いました。
風がないから、動くのは時々、枝から落ちる雪だけ。音もしない、し〜んとしています。
「あらちょっと、ここは浴衣じゃなくて上下別れた部屋着だよ、いいね!」景子が言いました。
あらほんとう。
浴衣だと、だんだんとはだけてきちゃって寝相姿は大変な事になっちゃうけど、これなら動きやすいしラクチン。
着替える前にちょっと売店言って来るね。
私が15分くらい部屋を留守にして戻ってくると、景子が興奮しています。
「ちょっと、あんた遅かったよ!テン来たんだよテン!」
『え〜!』
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どこ?どこ?この足跡そうなの?ここに?
本当にテンだったの?
「イタチか?、ミンクか?とにかくわかんないけど、そんなのが目の前に来たんだってば!」
うぇ〜〜ん見たかったよ〜〜。
窓の外を見てみれば、そこには沢山の獣の足跡。
ここまでやってくるんだね。
いろんな形の足跡があるよ。しかも新しいね。
とにかく温泉に入ってきてから、また出てくるのを待ってみよう。
ホロホロ山荘は、以前プールだった所もすべてお風呂場に改装しました。
大浴場までの途中には一カ所だけ階段があるので、心配な方は事前に問い合わせるとよいかもしれませんね。
室内のお風呂だけでも3つ?4つだったかな?
それと、2つ露天風呂は両方とも岩風呂です。(家族風呂もあり、ペット同伴のお部屋も一般宿泊の部屋とは分けてあります)
2人して温泉のお湯の落ちる音を聞きながら、てんこもりの雪の中から空を見上げました。
ありがたや、ありがたや・・・・・・・・
部屋に戻ると、あとはひたすらじっと外を眺めているふたり・・・・・
「ほら、きたよ!」景子の指差す方をみると、おお〜〜!確かに、あれはイタチか?テンか?
ま、どっちでもいいけれど、深い雪を泳ぐようにこっちに向かって降りてきた・・・と思ったら、クルリと方向転換!
私たち2人の興奮した顔に恐れをなしたか、波を乗りのようにボンガボンガを背中を丸めて駆け上がって行きました。
あ、写真・・・・・・
私たちが見たのは確かにテンだと思う。北海道ならエゾテンって言うのかな。薄茶色の毛がモフモフしてて、つぶらな瞳のこんな姿の動物でした。
夕食はバイキングでいただきました。
天ぷらコーナーでおじさんが揚げている天ぷらは、さっすが〜 good!!
左下はエゾシカ肉です。最近はエゾシカが増え過ぎて食害が問題になっていることから、食肉として多く出回ってきてはいるのですが、そうは言っても簡単にスーパーで売られているわけではありません。
この機会に美味しくいただきましょう。
これは、そでが邪魔にならないようにと置いてある輪ゴム。
これがとっても役に立ちました。
こちらは朝食の時に出たお持ち帰りコーヒー。部屋でゆっくりできました。
部屋にいる間は、いつまた動物が登場するかもしれないので、ふたりともワクワクしながら窓の外から目が放せません。
でもさ、夜もふけるとさすがに眠いね、もうすぐ日付が変わる。
『今晩はカーテンを開けたままで寝ようよ、何者かが来たら、寝ながら見物できるよ』
我ながらいい事考えたもんだわい。
でも、ベッドに横になったら記憶がない。
もしかしたら、妖怪のような寝姿を、逆に見物されていたかもしれないです。
※ 北湯沢温泉ホロホロ山荘は、無料送迎バスが札幌駅北口から1時30分に出ています。
チェックアウトは11時なんだけど、送迎バスで帰るときは、ホロホロ山荘9時40分発です。
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