長女は、4月に里帰りをして、お産をする予定です。
時々実家に戻る彼女を見ていると、自分の頃に比べて随分と世の中も変わったもんだと思い知らされます。
まず、産科の待合室にはご主人と来ている妊婦さんが、あんがい多い。
上の子の世話をしてくれたり、診察室にも入って先生の話を一緒に聞いているようです。
ウチの旦那さんは一度もなかったわ。昔だから責めはしないけどさ。
今ではお産に対する考え方が変わってきたんだね。
優しい男性が増えました。
それから、お腹の赤ちゃんが順調に育ってくると母親がもらう母子手帳ってあるっしょ。
今は父子手帳もあるんですって。
その父子手帳を見せてもらったら『○ヶ月のときの赤ちゃんは、約○○グラムです』なんていう赤ちゃんの様子や、
『そろそろ安定してくるころですので、温泉などでリラックスできる外出もよいでしょう』など、母体をいたわる内容も書かれていました。
出産は、もう女だけの仕事ではなくなったんですね。
今日は長女に付き添って病院へ行ってきました。
診察が終わって帰るのかと思いきや、
「お母さん、今日は分娩室の見学と説明があるから一緒に見に行こう」って言うんです。
なに、分娩室の見学??そんなのがあるんかい。
分娩室なんか見学してどうすんだべ。
遠い昔、自分がお産をしたときの事が思い出されました。
陣痛がきて、絶えて絶えて、生まれる寸前になると分娩台に移動したっけ。
金属の医療器具が生々しく置いてあるような分娩室を想像しながら、長女の後をすごすごついて行きました。
大きなデザインガラスの自動ドアが開くと、明るくて落ち付いたフロアがありました。
そこに係の女性がやってきて、「どうぞ、こちらが分娩室ですよ」と案内してくれます。
廊下には、木目の大きなドアのついた部屋がいくつか並んでいて、ドアを開けると、そこはまるで応接室?
静かな音楽が流れていて、中央にあるベッドは優しいピンク色。
陣痛から分娩まで、希望さえすれば家族と一緒に過ごしながらお産ができるんです。
昔の、あの室内の様子からは遠く及ばない最近の医療施設に、私の方がびっくりしちゃいました。
この病院では、お産のあとの5日間の入院も、希望すれば落ち着いた個室で過ごすこともできます。
案内の女性が、
「今何週目ですか?そうですか!じゃあお待ちしていますね」と、長女と楽しそうに会話をしながら歩いています。
お産に限ったことではありませんが、周囲の環境や雰囲気が及ぼす精神的な影響も、医療にとっては大切ですね。
長女の話によると、友人の○○ちゃんは、家族で泊まることができる病院でお産をしたそうです。
住んでいる所は病院から遠く、二人目のお産ともなると、家にご主人と小さな子を残していくのは心配。
でも家族が一緒だと、母親も小さなお姉ちゃんも、もちろん、ご主人も安心だもね。
北海道には産科のない町がいくつもあります。
女性達が安心してお産ができる仕組みがないと、地方の過疎化は止まらないのかもしれない。
お見合いツアーばかりにまどわされるほど、女性達はけっして甘くないのだよ。
面白かったらポチっとね。
おおお!!!娘さんが4月にママになられるのですね
おめでとうございます!!!楽しみですね
これでぽぷらさんは お○○ちゃん
こう呼んでいいかは許可制ですよね (笑)
こう呼ばれないですむ可愛い呼び名を考える人いますもんね
野のはなさんへ
ご無沙汰しております。
私もいよいよお婆ちゃんです。
自分では、まだまだお婆ちゃんではないと思っているものの、やはり、”お婆ちゃんでちゅよ〜”って言っちゃうかもしれないですね。
4月になったら、お孫さんが生まれるのですね。
楽しみでしょう。
私の時も健診に夫君が来てくれた事はありません。
長男の時も長女の時も
夫君が家に帰っちゃった時に生まれてしまいましたよ。
今は父子手帳と言う物まであるのですね。
テト母さんへ
昔とは随分違いますね。
父子手帳には、私もびっくりしました。
男性がお産にかかわることで、お産の大変さを分かち合う時代になったんだなあってつくづく思いました。